大気汚染問題と火力発電所建設計画とは? わかりやすく解説

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大気汚染問題と火力発電所建設計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 01:09 UTC 版)

田子の浦港ヘドロ公害」の記事における「大気汚染問題と火力発電所建設計画」の解説

製紙工場増加拡大電力需要増加意味し東京電力安定供給のため火力発電所建設計画した1968年3月東京電力富士市協力要請をし、併せて計画概要提出した。しかしこの頃富士市は既に大気汚染問題抱えていたため、火力発電所大気影響するかどうか確認が必要であった富士市同年4月に「火力発電所対策室」を設置し調査研究進めこととした。また同月に、住民運動団体である富士市公害対策委員会結成されている。 東京電力計画では公害予防のため煙突の高さを200mとするとしており事前に対策講じていたが、住民反発大変に強いものであった。これは大気汚染危惧するためであるが、火力発電所反対運動過熱見せ1968年12月には12,725分の既存公害絶滅火力発電所建設阻止請願書提示された。同年12月11日富士市市長名を以って東京電力対し火力発電所建設計画に関する条件提示した13日には東京電力より条件対する正式回答があり、全項目を受け入れるという意思提示された。次年には市の特別委員会により火力発電所建設了承され、市議会全員協議会にて報告されるという最終段階入った。しかし協議会開会直前になり火力発電所建設反対する約300人が乱入し協議会延長された。延長後の総務厚生委員会にも反対派300人が駆けつけたため場所を変更し富士市役所本庁舎で行うこととしたが、やはり反対派が集まることとなった。 特に1969年3月富士市議会3月定例会議大変な騒ぎとなり、流血騒ぎとなった反対派1,500人が会場集結したため警察官導入要請され200人の警官集結した。この乱闘事件では2人運動指導者逮捕された。これらの騒ぎにより議会開催できなかったため、午後5時以降ひそかに再開し6時15分閉会したその後市議会休会であっても500名近い反対派集結し市議会開催される日には1,500人が集結したこうした連日騒ぎから富士市議会異例中の異例ある真夜中に開催されることとなったが、これさえもデモ隊によって大混乱となった富士市議会3月定例会火力発電所建設問題審議未了のまま終わった同年11月市議会全員協議会の中で火力発電所建設問題についての特別委員長報告求め緊急動議提出され富士市として設置を妥当とする最終結論提出された。このようにいったん設立許可されたものの、世間公害問題への注目もあり、頓挫することとなった

※この「大気汚染問題と火力発電所建設計画」の解説は、「田子の浦港ヘドロ公害」の解説の一部です。
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