大戦中の試みとは? わかりやすく解説

大戦中の試み

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 07:21 UTC 版)

強襲揚陸艦」の記事における「大戦中の試み」の解説

全通飛行甲板備えたあきつ丸」。飛行甲板後方機体三式指揮連絡機艦首甲板飛行甲板備えたLST-906 大日本帝国陸軍では、海軍航空母艦とは別途に、類似した機能備えた陸軍特殊船建造していた。これらは上陸用舟艇飛行機両方搭載する上陸戦用の特殊輸送船であり、上陸部隊乗せた舟艇発進させる同時に搭載機をも船上から発進させ、泊地防空敵陣地の偵察のほか、攻撃使用するという構想であった。 まず、1934年竣工「神州丸」航空機発艦対応したのち、発展型として1942年竣工したあきつ丸では全通飛行甲板設置し、より本格的な空母に近い構造となった同船海軍空母比べる速力などの性能限定的であり、当初航空機運搬船として使用されていたが、後に同船でも発着できる三式指揮連絡機カ号観測機登場すると、艦上運用が行われることになった。ただし、これらは当初計画されていた上陸戦用というよりは、護衛空母として対潜哨戒にあたるためのものであったまた、航空機艦上運用想定した改造行われたものの、1944年秋に撃沈された結果空母として使用する機会得られなかった。 一方アメリカ海軍も、LST-1級戦車揚陸艦一部飛行甲板設置して連絡機観測機運用試みており、まず1943年8月シチリア島上陸作戦の際にLST-386が投入された。続くサレルノ上陸作戦アヴァランチ作戦)でLST-337が投入された際には風が弱く1機しか発艦させられなかったが、この構想依然として魅力的であり、1944年1月アンツィオの戦いのためにLST-16、また南フランスの上作戦のためにLST-525・906も改修された。 LST構造上、艦尾艦橋構造物が邪魔になって全通飛行甲板設けることができないため、これらの艦はいずれ航空機発艦させることはできても着艦させることはできなかった。1944年8月には、LST-776にブロディー着艦装置設置しメキシコ湾上で着艦実験行った。同艦は沖縄戦実戦投入されている。

※この「大戦中の試み」の解説は、「強襲揚陸艦」の解説の一部です。
「大戦中の試み」を含む「強襲揚陸艦」の記事については、「強襲揚陸艦」の概要を参照ください。

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