大和沢川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/03 19:16 UTC 版)
川名 よみ 長さ(km) 流域面積(km2) (管理区間) 2.5 5.0 出典 大和沢川 おおわさわがわおおわざわがわ 15.1 58.9 (県)平川への合流地点より7.85km ○ ○ ├ 天王沢 ○ ├ 深山沢 しんざんざわ ○ ├ 中泊沢 ○ ├ 尾神沢 ○ ├ スワ沢 ├ 子子タキ沢 ├ 石倉沢 ├ 板屋沢 ├ 多多良沢 ├ 小倉沢 ├ 滝ノ沢 └ 股兎沢 ○ 大和沢川(おおわさわがわ)は弘前市南部の一野渡地区から大和沢、狼森、千年を経て泉野、門外(かどけ)へと流れる川で、近世には「門家川」と呼ばれており、氾濫を繰り返して流路が定まらない川だった。 大和沢川は西股山(954.2m)の西に発し、股兎沢をはじめ、三ツ森(949m)、毛無山(792m)、苗代山(539m)などの支流をあわせながら弘前市南部の一野渡に至る。ここから市街地に出ると扇状地(弘前台地)を形成しながら北東へ向きを変え、堀越城の北をぬけて岩木川に注ぐ。とくに扇状地に出てからはしばしば夏期に涸れ川となる。 岩木川の流域は本州でも最北部に位置するため、梅雨の影響が少なく、しばしば夏期は渇水に陥る。とくに土淵川・腰巻川・大和沢川は、山間部の源流域が比較的短いうえに扇状地を通って弘前市の都市部を流れており、流量不足から水質悪化など河川環境の劣化が目立ってきた。この3川の流量安定を図る目的で大和沢川の上流に「大和沢ダム」を建設する計画があり、1990年代から計画が進められてきた。ダムの完成は2022年(平成34年)を予定していたが、その後、水田の減少によって周辺河川の取水量が減るとともに、下水道の整備が進んで水質改善がみられるようになった。2009年(平成21年)に民主党が政権与党となると、全国的なダム事業の見直しを行い、2010年(平成22年)に大和沢ダム事業の中止を決めた。これは民主党政権下での国土交通省によるダム事業再評価による中止第1号となった。
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