大井川鉄道16000系電車
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「近鉄16000系電車」の記事における「大井川鉄道16000系電車」の解説
近鉄で廃車になった初期製造グループのうち、1997年(平成9年)に第1・第2編成、2002年(平成14年)に第3編成の計3編成が譲渡された。形式記号(モ・クをモハ・クハに変更)以外は近鉄時代の車号で大井川鉄道16000系電車として大井川本線の普通列車に使用されている。 第1編成は1998年(平成10年)6月23日付で竣工し、同年7月23日に営業運転を開始した。第2編成は同12月20日付で、第3編成は2004年(平成16年)3月25日付でそれぞれ竣工した。 近鉄時代は「特急」表示のあった電照式表示器部分に「金谷-千頭」(2014年〈平成26年〉3月からは種別表示に変更)の行先表示を入れ、ワンマン運転対応改造に伴う最前部1列の座席撤去とトイレ・洗面所・車販準備室の封鎖を実施した以外は、塗色をはじめ内外装ともほぼ近鉄時代そのままの状態で運用されている。第1・2編成はリクライニングしない回転式シートで、第3編成は座席のリクライニング機構もそのまま残っている。 第1編成は2014年(平成26年)9月ごろから運用を外れて新金谷車両区に留置されていたが、十和田観光電鉄から譲受した7200系に置き換えられ、2015年(平成27年)1月9日付で廃車。同月中に新金谷駅構外側線で解体された。 2018年(平成30年)10月17日に、抜里 - 家山間で倒木による架線支障により架線柱が倒れたため、第3編成が大破。第2編成から部品を移植して修理し、翌2019年(平成31年)3月に運用を再開した。移植元となった第2編成は休車となり、南海電気鉄道から譲受した6000系に置き換えられ、2021年(令和3年)度に廃車となった。 特急表示は区間表示化幌枠は撤去 連結部床下の汚物タンクは撤去 ワンマン対応設備を設置運転時は乗務員室扉を開ける
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