多機能レーダー
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詳細は「AN/SPY-1」を参照 多機能レーダーとしては、従来、一貫してAN/SPY-1が搭載されてきた。これはイージス武器システムの中心であり、多数目標の同時捜索探知、追尾、評定、発射されたミサイルの追尾・指令誘導の役目を一手に担う多機能レーダーである。周波数はSバンド、パッシブ・フェーズド・アレイ・タイプの固定式平板アンテナを4枚持ち、これを四方に向けて上部構造物に固定装備することで、全周半球空間の捜索を可能にする。 最初に開発されたA型、発展型のB型およびB(V)型は巡洋艦向けで、前後の上部構造物に分けて装備された。その後、レーダー機器を艦橋構造物に集中配置して効率化をはかるとともに小型化したD型、その改良型のD(V)型が駆逐艦向けとして開発された。また、D型をベースとしてさらに簡略化されたフリゲート向けのF型、より小型の艦艇向けのK型も開発されている。 D型では、アンテナ1面につき4350個のレーダー・アンテナ素子が配置され、最大探知距離324キロ以上、200個以上の目標を同時追尾可能とされる。ただしSバンドで動作するため、低高度目標への対処に若干の問題があるとも言われており、ベースライン8以降の艦では、XバンドのAN/SPQ-9Bレーダーが追加装備されている。 そしてベースライン10(ACB-20)では、アンテナをアクティブ・フェーズドアレイ(AESA)方式に変更して新開発されたAN/SPY-6 AMDR-Sに変更される予定となっている。
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多機能レーダー
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「中国人民解放軍海軍のC4ISRシステム」の記事における「多機能レーダー」の解説
348型 Cバンドを使用するフェーズドアレイレーダー。アンテナは4面の固定式である。蘭州級駆逐艦(052C型)
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多機能レーダー (MFR)
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「PAAMS」の記事における「多機能レーダー (MFR)」の解説
詳細は「EMPAR」および「SAMPSON」を参照 イギリスがホライズン計画より離脱した原因の主な一つとなったのが、多機能レーダーに対する要求における差異である。これによって、PAAMSには使用する多機能レーダーに対応する2つのヴァージョンが生じた。 PAAMS (E) はフランス,イタリアによって運用され、多機能レーダーとしてEMPARを使用する。動作周波数はCバンド、アンテナはパッシブ・フェーズドアレイ(PESA)方式。 PAAMS (S) はイギリスによって運用され、多機能レーダーとしてSAMPSONを使用する。動作周波数はSバンド、アンテナはアクティブ・フェーズドアレイ(AESA)方式。 いずれの多機能レーダーも共通のインターフェースを使ってPAAMSに組み込まれる。イージスシステムのAN/SPY-1やNAAWSのAPARなどが四面固定型であるのに対し、PAAMSに組み込まれるEMPAR,SAMPSONはともに回転式である。 EMPAR SAMPSON
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