外画吹き替えの場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:07 UTC 版)
前述の通り外画の日本語吹き替え版制作において、アニメーションの音響監督に相当するスタッフは演出である。現場などではディレクターと呼ぶことも多い。 テレビ放映の吹き替えの場合は放送枠に合わせて本編の一部をカットする必要があり、まず演出は場面のカットと再編集作業を行う。長年外画吹き替えの演出を手掛けている福永莞爾は「中身を損なわないで、何をどうカットするのかが僕の仕事の命だった。」と語っている そして翻訳家が訳した原本の誤訳チェックや場面に応じて適当な表現に直すなどの作業を行い、翻訳家等のスタッフとともに台本を完成させる。 収録時にはアニメーションと同じく演技指導を行う。収録後は音響効果らスタッフと共に日本語の台詞と原音の音楽と効果音を合わせるダビング作業をし、その後場面に応じたエフェクトをつける作業を行う。例えば電話の声やスピーカーから流れる声ならそれらしくエフェクトをかけるといった具合である。 外画吹き替えの場合、一般的にはオーディションを行わず演出と日本語版制作会社やテレビ局などのプロデューサーが相談のうえでキャスティングを決定する場合が多い。
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