外地・租借地・委任統治領での各種センサス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 00:36 UTC 版)
「国勢調査 (日本)」の記事における「外地・租借地・委任統治領での各種センサス」の解説
戦前、台湾は日本が統治していたため、台湾の人口センサスは台湾総督府が行っていた。調査の実施は日本よりも早く、1905年の「臨時台湾戸口調査」である。調査項目は日本よりも多く、人種、使用言語、アヘン経験などについても調査していた。ここには(ほぼ)単一民族であり統治に労力がかからなかった日本と、多民族であったため統治に労力がかかった台湾との差を見て取ることができる。 このほか、日本統治時代の朝鮮、樺太庁などの外地、関東州や満鉄附属地などの租借地、南洋群島などの委任統治領、青島守備軍管内などの軍管轄地区でも国勢調査、人口調査、臨時戸口調査が実施された。以下に外地、租借地、委任統治領などで実施された各種センサスをまとめる。なお1920年の国勢調査は外地では「臨時戸口調査」と称され、南洋群島で実施された国勢調査は「島勢調査」と称された。また朝鮮では1920年に国勢調査が実施されず、下の表中の1920年の朝鮮の人口は公簿調査に基づく現住人口である。 実施年月日回調査形態調査人数台湾樺太庁朝鮮関東州満鉄附属地領事館管内南洋群島青島守備軍管内明治38年(1905年)10月1日 第1次 臨時戸口調査 3,039,751 大正4年(1915年)10月1日 第2次 3,479,922 大正8年(1919年)9月30日 208,139 大正9年(1920年)10月1日 第1回 国勢調査・臨時戸口調査 3,655,308 105,899 17,264,119 688,130 231,438 20,384 52,222 248,209 大正14年(1925年)10月1日 第2回 国勢調査 3,993,408 203,754 19,522,945 765,776 288,298 36,316 56,294 昭和5年(1930年)10月1日 第3回 4,592,537 295,196 21,058,305 955,741 372,270 69,626 昭和10年(1935年)10月1日 第4回 5,212,426 331,943 22,899,038 1,134,081 522,645 102,537 昭和15年(1940年)10月1日 第5回 5,872,084 414,891 24,326,327 1,367,334 131,258 昭和19年(1944年)2月22日 人口調査 391,825 昭和19年(1944年)5月1日 25,917,881 昭和19年(1944年)7月15日 6,269,949
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