型式:ZX400-H1、H2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 07:37 UTC 版)
「カワサキ・ZXR」の記事における「型式:ZX400-H1、H2」の解説
1989年にZX-4よりフルモデルチェンジし型式はH1。よりレースに特化した仕様に変更されている。フルモデルチェンジに伴い下記の特徴がある。 エンジン:ZX-4のエンジン(水冷DOHC16バルブインライン4エンジンでカムチェーンを右側に配置したもの)を基本によりレースを意識した仕様に変更し、オイルクーラの採用により冷却系統を強化している 吸気:ダウンドラフトキャブレター(ケイヒンCVKD32)の採用(伸びのある高回転域の実現、吸気抵抗を抑え燃焼室への充填効率向上の実現) 排気:エキゾーストシステムは4-2-1を採用。 フレーム:アルミ製ツインチューブ式のE-BOXフレームの採用、スイングアームもアルミ製でスタビライザーにより補強されたものの採用 カウリング:空力特性に優れたカウリングの採用、ダブルレンズのヘッドライトの採用 サスペンション:フロントには、高剛性の倒立式フロントフォーク(ネジ式無段階プリロードアジャスタ、12段階伸側減衰力調整機構を搭載)の採用、リアには別体式リザーブタンク付きリアサスペンション(ネジ式無段階プリロードアジャスタ、4段階伸側減衰力調整機構を搭載)でリンク機構はユニトラック式の採用 ブレーキ:フロントには、⌀300のフローティングディスクでトキコ製4 POT対向式キャリパの採用、リアにはフルフローティング式ブレーキシステムの採用 1990年にマイナーチェンジを受け型式がH2になった。エンジン、車体の変更点は下記である。 エンジン:カムシャフト、バルブスプリング、ピストン、ラジエター(大型の湾曲型に変更)、オイルクーラの変更、バックトルクリミッターの新採用(K-BATL:カワサキバックトルクリミッター) 吸気:キャブレタの変更 フレーム:スイングアームの変更(KIS-ARM:カワサキアイソストレイン) サスペンション:フロントフォーク、リアサスペンション本体及びリンク比の変更 外観はほとんど変わっていないが、新規採用の機構やセッティングを変更して性能の向上を行っている。新規機構は下記による。 K-BATL:急激なシフトダウン時のホッピングやロックを防ぐ機構 KIS-ARM:スイングアームの形状を改めてスタビライザーを排除しつつ高剛性化と軽量化を実現した機構 このH2型からZXR400Rは専用パーツが増えている。
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