国鉄時代に製造された形式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 05:02 UTC 版)
「国鉄211系電車」の記事における「国鉄時代に製造された形式」の解説
クモハ211形 (Mc) 奇数(北・東)向きの最前部に連結される制御電動車でモハ210形とユニットを組み、パンタグラフと主電動機や主制御器を搭載する。内装や搭載設備などの違いによって0番台、1000番台、3000番台の番台区分がある。民営化後にはJR東日本によって3000番台が、JR東海によって5000番台が製造され、そのうち5600番台は低断面トンネルの入線を可能にするため、パンタグラフ取付部は低屋根構造、パンタグラフは最低作用高さの低いC-PS24A形を装備、6000番台は213系を基本とする1M仕様車である。 モハ211形 (M) モハ210形とユニットを組む中間電動車で、パンタグラフと主電動機や主制御器を搭載する。この形式は0番台・2000番台が新製され、国鉄分割民営化時には全車がJR東日本に引き継がれた。民営化後もJR東日本では2000番台が製造されている。 モハ210形 (M') クモハ211形またはモハ211形とユニットを組む中間電動車で、電動発電機 (MG) と空気圧縮機 (CP) を搭載する。これも内装や搭載設備などの違いにより0番台、1000番台、2000番台、3000番台の番台区分がある。国鉄分割民営化時にはJR東日本およびJR東海に引き継がれた。民営化後も、JR東日本により2000番台および3000番台が製造されている。民営化後にJR東海が製造した5000番台は、電動発電機に代わってDC-DCコンバータを搭載する。 クハ211形 (Tc) 奇数(北・東)向きの最前部に連結される制御車で、連結面寄り3位側に便所が設置され、便所出入り口の向い側の席はクロスシートである。この形式もモハ211形同様0番台および2000番台のみの存在で、全車がJR東日本に引き継がれた。民営化後は、JR東日本により2000番台が追造されている。 クハ210形 (Tc') 偶数(南・西)向きの最前部に連結される制御車で、連結面寄り3位側に便所が設置され、便所出入り口の向い側の席はクロスシートである。これも内装や搭載設備などの違いによって0番台、1000番台、2000番台、3000番台の番台区分がある。国鉄分割民営化時には、JR東日本およびJR東海に引き継がれた。民営化後は、JR東日本により2000番台、3000番台が追造された。JR東海では、5000番台と5300番台が製造され、前者はトイレが設置されていないが、後者は連結面寄り3位側にトイレが設置されている。 サハ211形 (T) 中間付随車の普通車。これも内装や搭載設備などの違いによって0番台、1000番台、2000番台、3000番台の番台区分がある。本系列の中で最も製造両数が多い。国鉄分割民営化時にはJR東日本およびJR東海に引き継がれた。民営化後は、JR東日本により2000番台、3000番台が、JR東海では5000番台が製造された。 サロ211形 (Ts) 中間付随車のグリーン車。偶数(南・西)寄りにトイレ、洗面所が設置され、床下に水タンクが搭載されている。国鉄分割民営化時には、全車がJR東日本に引き継がれた。当初はサロ210形とペアを組んだが、民営化後は新製されたサロ212形とペアを組むように組み換えられた。後年、高崎線に転用された際に耐寒耐雪工事を施工し1000番台に改番された。 サロ210形 (Ts') 中間付随車のグリーン車。奇数(北・東)寄りに車掌室と乗務員室が設置されている。国鉄分割民営化時には、全車がJR東日本に引き継がれた。当初はサロ211形とペアを組んだが、民営化後は新製されたサロ213形とペアを組むように組み換えられ、同時に方向転換している。後年、高崎線に転用された際に耐寒耐雪工事を施工し1000番台に改番された。
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