国鉄時代の冷房化改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:18 UTC 版)
「国鉄115系電車」の記事における「国鉄時代の冷房化改造」の解説
非冷房で落成した基本番台は、300番台・113系0'番台が新製冷房車で落成したためサービス標準化の観点から以下に示す冷房化改造が1975年度より施工された。 AU75形集中式冷房装置を屋根上に搭載 冷房装置搭載のため構体を補強 モハ114形のMGを自車を含め最大4両に給電可能な冷房電源供給用MH135-DM92形・160 kVA電動発電機に換装 側面後位寄りには電動行先表示器の準備工事(後年に搭載) クハ115形は冷房電源用三相引き通しを追加したため片渡り構造に変更 制御回路用ジャンパ連結器をKE58形2基からKE76形3基に変更 冷房化改造を受けた車両は奇数番号車は奇数向き、偶数番号車は偶数向きに改造され、一部車両は方向転換も実施された。また1980年度以降には1000番台以降の冷房準備車にも取付工事が開始された。3000番台の冷房準備車は1984年に全車両が冷房化され、2年で工事完了となった。 国鉄末期に広島地区クハ115形改造車の一部で施工された冷房化改造では、153系の廃車発生品のAU13形分散式冷房装置4基または6基が搭載された。 新製車に合わせて国鉄時代に施工された改造工事はAU75形集中式冷房装置の搭載を前提としていたが、分割民営化後のJR東日本・JR東海の両社では経費削減の観点から集約分散式を搭載する改造も施工された。民営化後の冷房化改造では補助電源装置も従来のMGに代わりSIVや静止形コンバータ (SCV) が適用された。
※この「国鉄時代の冷房化改造」の解説は、「国鉄115系電車」の解説の一部です。
「国鉄時代の冷房化改造」を含む「国鉄115系電車」の記事については、「国鉄115系電車」の概要を参照ください。
- 国鉄時代の冷房化改造のページへのリンク