同題材の他作品
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『新幹線大爆破』(1975年、東映) 本作と同年に東映が製作・公開した映画。「日本の大動脈である新幹線の設備を破壊しようとする者と捜査陣との対決」、というあらすじの根本が共通している。ただし本作は当時社会問題化していた騒音公害を題材にした社会派作品であるのに対し、『新幹線大爆破』はエンタテインメント性を追求したパニックムービーという違いがある。また、本作に於ける犯行の手口は「要求を通す為の示威行動として新幹線を止める」というものだったのに対して、東映の『新幹線大爆破』は「新幹線を止められない状態にして要求を突き付け、その要求が通ったのと引き換えに止め方を教える」という相違点が見られる。 本作にも出演している鈴木瑞穂が、こちらの作品では警察庁捜査第一課長役、渡辺文雄が国鉄鉄道公安本部長役、山本清が新幹線運転車輌部長役で出演している。 『ブラック・ジャック』 手塚治虫の漫画作品。本作と同じ「国鉄と新幹線の騒音・振動に対する抗議」という同じ題材のエピソード『振動』(新書版:130話)がある。そのあらすじは新幹線から飛んできた石(この石は騒音に苛立った夫が腹いせに投げたもの)が主婦の腹を貫通し、ブラック・ジャックが手術しようとするも、新幹線が走ることで起きる振動で手術ができず困っていたが、患者の夫が国鉄に電話し、手術のために新幹線を一時的に止めてくれと嘆願したところ、本当に新幹線が止まり手術は無事成功するという展開である。この際、ブラック・ジャックは手術費用を国鉄に請求すると言っている。 『黒の超特急』 1964年の大映映画。原作は梶山季之。騒音問題ではないが新幹線の用地買収疑惑を題材としており、本作の映画版と同じ増村保造監督・田宮二郎主演であった。
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