同順位と別の実装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 08:57 UTC 版)
選好にあたって同順位を許す場合、d[*,*]の定義においてこの同順位をどう解釈するかによって、シュルツ方式の出力はおのずと異なってくる。d[A,B]を、厳密にBよりAを好む(A>B)投票者数を表すものとするか、(A>Bの投票者)引く(B>Aの投票者)の票差を表すのものとするかの二つの考えがある。しかし、たとえdがどう定義されても、シュルツ順位に循環は生じず、d値は一意であり同値はないと仮定できるだろう。 シュルツ順位での同順位は、滅多にないとはいえ、可能性がない訳ではない。シュルツの元の論文は、無作為に選んだ投票者に従って同順位を解消する(必要に応じて繰り返す)ことを提案した。 シュルツ方式の勝者を選出する別のやや手間のかかる方法は次のとおりである。 全ての候補者と、候補者間のあり得る全ての線(エッジ)の完全な有向グラフを描く。 [a]シュワルツ集合に含まれない候補者(たとえば他の候補者につながらない候補者)を全て除外し、[b]最弱のリンクを除外する。これらを繰り返す。 最後まで除外されなかった候補者が勝者である。
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