古典の一つ目小僧とは? わかりやすく解説

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古典の一つ目小僧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/09 14:50 UTC 版)

一つ目小僧」の記事における「古典の一つ目小僧」の解説

江戸時代怪談随筆近代民俗資料には一つ目小僧の名が多く見られるが、特に平秼東作による『怪談老の』にある以下の話がよく知られる江戸四谷住んでいた小嶋喜右衛門という男が、所用麻布武家屋敷へ赴き、部屋待たされていたところ、10歳ほどの小僧現れて、床の間掛け軸巻き上げたり下ろしたりを繰り返し始めた。弥喜右衛門悪戯注意したところ、小僧が「黙っていよ」と振り返り、その顔には目が一つしかなかった。弥喜右衛門悲鳴を上げて倒れ、声に驚いた屋敷の者により自宅運ばれた。その後屋敷の者が言うには、その屋敷ではそのような怪異が年に4、5回はあるが、特に悪さはしないとのことだった。弥喜右衛門20日ほど寝込んでいたものの、その後は元気を取り戻したという。 一つ目小僧屋内より屋外現れることが多いという。『会津怪談集によれば会津若松の本四ノ丁付近である少女8、9歳ほどの子供に出会い、「お姉さんお金欲しい?」と聞かれて「欲しい」と答えると、子供の顔には目が一つしかなく、一つ目睨まれ少女そのまま気絶してしまったという。また『岡山怪談によれば岡山県久米郡久米南町上籾今井谷一口坂という坂道があるが、かつて夜にそこを歩くと青白い光とともに一つ目小僧現れ腰を抜かした者を長い舌で一口嘗めたといい、これが一口坂の名の由来とされる。 『百怪図巻』『化物づくし』『化物絵巻』などの江戸時代妖怪画には、「目一つ坊」の名で描かれている。また、奥州では、「一つまなぐ」と呼ばれていたとされる落語も一つ目の人々子供も含む)の語り登場し、『一眼国(いちがんこく)』の演目では、江戸から120130里ほど北の原っぱ一つ目の人を目撃した聞いた香具師が、捕まえて見世物出せば儲けになると出発し一つ目の子を見つけ、連れて帰ろうとするも、騒がれ大勢人々取り囲まれ逆に捕まってしまう。全て一つ目人々であり、「こいつ不思議だねぇ、眼が二つある」、「早速、見世物出せ」といった落ちで終わる(なお、地理上、江戸から北に120里=約470キロは、岩手秋田県にあたる)。

※この「古典の一つ目小僧」の解説は、「一つ目小僧」の解説の一部です。
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