半妖として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 19:01 UTC 版)
「犬夜叉 (架空の人物)」の記事における「半妖として」の解説
父親から受け継いだ妖怪の血が非常に強力なため、命の危機に晒されると妖怪の血が体を支配し、一時的に完全な妖怪へと変化する。その姿は、頬に爪痕のような紫の痣が現れ、目は赤く染まり、より鋭利に尖った爪をもつ、恐ろしげな姿になる。特に妖気は凄まじく、殺生丸さえ初めて犬夜叉の変化を目の当たりにした際、怖れを感じたと心中でつぶやいている。変化すると大幅に戦闘能力が上がる(重傷を瞬時に回復したり毒を無効化するなど防御力も飛躍的に上がる)一方で、理性を失い自分以外の生命をおよそ無差別に破壊し始める。恐怖感や痛みを全く感じなくなり、敵(他者)を切り裂く喜びが主な感情となる。その身が滅ぶまで暴走は止まらない。何度も変化を繰り返すと妖怪の血に心を喰われ、最終的に心を失うとされている。また、本人は変化している間の出来事を覚えていない。窮地に陥ってもこの変化を防ぐ手段は鉄砕牙を持つことだけで、変化中でも鉄砕牙を手にすれば変化を戻す、あるいは理性を取り戻すことができる(かごめの「おすわり」によって鎮められることもある)。 半妖である彼は、月に一度巡ってくる朔の日(新月)の夜には妖力が失われ、爪と牙は人間のものになり、銀色の髪や金色の瞳も黒く染まり、鼻も利かず、鉄砕牙の変化も出来なくなり、さらには火鼠の衣も妖力を失いただの衣になる。これは朔の日、昼は妖気のない半妖、日没とともに人間になり、日の出とともに妖力が甦り半妖へ戻ることによるものである。このことから犬夜叉にとって朔の日を知られることは命取りとなる為、他人に教えることは絶対に無く、ずっとひた隠してきたが、彼の仲間たちは旅の中で知ることになる。また殺生丸は以前から知っていたようだが、後に鋼牙一行や、神楽、魍魎丸にまで知られることとなった。妖力を失う日は個人差があるようだったが、続編『半妖の夜叉姫』では、せつな、とわも朔の日に妖力を失う。また、四半妖(クォーター)にはこの特徴はない。百鬼蝙蝠の半妖の紫織は蝕の日に妖力を失う。 当初は四魂の玉を使い完全な妖怪になることを望んでいたが、蛾天丸との闘いの成り行きで妖怪化して悪人を手に掛けてしまった上に(結果的にではあるが)守った村人たちからも化け物扱いされた経緯を経て、四魂の玉を使って妖怪になっても同じようになってしまうと悟ったのか、それ以降は完全な妖怪になる望みを断念している。しかしながら断念後も人間と妖怪は根本から違うという部分は否定しておらず、普通の人間が妖刀を持っていると激しく非難している。 また、かごめのいる現代で日暮神社の外へ行く場合は、犬耳を隠すために日暮家から借りた帽子などを被る。
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