北側諸国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 08:53 UTC 版)
ソ連、中国、北朝鮮などの社会主義国を指す。全て共産党の一党独裁であった。 ソビエト社会主義共和国連邦 通称「ソ連」。ソビエト連邦共産党の一党独裁体制。強力な軍事力を持ち、東欧諸国を衛星国にしていたが、アジアでも強大な影響力を持つ。1953年のラズエズノイ号事件では同国のスパイが日本の海保と交戦し、また1983年には大韓航空機を撃墜し、269名を殺害している。1991年に崩壊。 モンゴル人民共和国 通称「モンゴル」。モンゴル人民革命党(現、モンゴル人民党)の一党独裁。ソ連の強い影響を受ける衛星国と言われている。1992年に社会主義を放棄し、現在のモンゴル国になった。 中華人民共和国 通称「中国」。中国共産党の一党独裁。台湾海峡を挟んで台湾と向かい合い、朝鮮戦争では北朝鮮側、ベトナム戦争では北ベトナム側に加勢し、3度の台湾海峡危機では核兵器の使用をほのめかした。1966年の文化大革命で社会主義を強化したが、1978年からは改革開放が推し進められ、現在に至っている。 朝鮮民主主義人民共和国 通称「北朝鮮」。朝鮮労働党の一党独裁。38度線を挟んで韓国と向かい合う。1950年から1953年まで朝鮮戦争を戦い、1968年に青瓦台襲撃未遂事件、1983年にラングーン事件、1987年には大韓航空機爆破事件を引き起こし、2001年の九州南西海域工作船事件では同国のスパイが日本の海保と交戦。国内では社会主義と朝鮮の思想を組み合わせた「主体思想」に基づいて政治を行なっている。 ベトナム民主共和国 通称「北ベトナム」。ベトナム共産党の一党独裁。17度線を挟んで南ベトナムと向かい合い、1963年から1975年まで続いたベトナム戦争で勝利し、アメリカ軍を撃退して南ベトナムを崩壊させた。ベトナム統一後はドイモイを推し進め、市場経済を取り入れている。
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