出陣行列
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 09:17 UTC 版)
源氏と平氏の旗指物を持った、いわば陣取りごっこの如き、素朴で幼稚なものが始まりとされているが、綴子本郷集落の発達、戸数の増加に伴って上方下方の行事となり、江戸期元禄以降徳川方豊臣方、更に上町下町の分離により両派に分かれ時代の変転推移により風流化を加え今日に至っている。 順序次第は概ね次の通りであるが、上町下町では若干の相違があり、先頭は上町が野次払であるのに対し、下町は露払太夫である。また、野次払は上町が一組であるのに対し、下町は二組である。 露払太夫、野次払、団旗、豊年旗、陣旗(色旗)、紋旗(大名殿様旗)、大纏、小纏、侍、大鳥毛、小鳥毛、槍、弓矢、長刀、鷹匠、鉄砲、野次払、挟箱、押えの槍、獅子三頭、笛吹き、小太鼓、中太鼓、大太鼓、大大太鼓、運搬役、世話役、指揮役 野次払 地元では「ヤチパレ」や「ヤツパリ」と呼ばれるが「やじばらい」が転訛したもの。村の防備と自己防衛のため、農民たちが訓練していた棒術、杖術を行事の中に組み込んだものと伝えられている。直径一寸(約3cm)の丸棒を携え、出陣行列の道中の警護役をなす。上町が棒の先を下(下町)に向ける所作があるのに対し、下町は棒の先を上(上町)に向ける所作がある。 上町 出陣、中太郎、通り奴 下町 打っ込み(ぶっこみ)、獅子踊の打っ込み 大太鼓 上町 出陣、中太郎、朝日(旭)山、街道下り、通り奴、輪打ち 下町 打っ込み、獅子踊の打っ込み、朝日(旭)山、街道下り、流し、籾摺り奴
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