免疫学的アジュバント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 02:03 UTC 版)
詳細は「免疫アジュバント」を参照 アジュバント(英: adjuvant、ラテン語: adiuvare (助ける))とは、さまざまなメカニズムで免疫応答を高める、抗原とは異なる物質のことである。免疫応答の例を次にあげる。 抗原曝露部位へのプロフェッショナルな抗原提示細胞(APC)の動員 遅延/徐放(デポ生成)による抗原の送達の増加 サイトカイン産生による免疫調節(Th1またはTh2応答の選択) T細胞応答の誘導(ペプチド-MHC複合体の長時間の曝露(シグナル1)およびAPC表面でのT細胞活性化共刺激分子の発現の刺激(シグナル2)) ターゲティング(例:APC上のレクチン受容体を標的とする炭水化物アジュバント) アジュバントは、1920年代からワクチンの効率を高めるための添加剤として使用されてきた。一般的にアジュバントの投与は、実験免疫学と臨床現場の両方において、質・量ともに高いメモリー強化された抗体応答を確保するために使用されており、それには特異的な免疫応答の産生を最大化する方法で抗原を調製し、投与する必要がある。一般的に使用されるアジュバントとしては、完全フロイントアジュバント(英語版)および不完全フロイントアジュバント、水酸化アルミニウムやリン酸アルミニウムの溶液などがある。
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