保守のプロセス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 18:48 UTC 版)
「ISO 639-3」の記事における「保守のプロセス」の解説
ISO 639-3 のコード表は変更可能であるが、すでに使われているコードを守るため、変更が許されるのは以下の場合に限られる: ある項目に対する参照情報の変更(言語名・型や範囲の分類を含む) 項目の追加 重複または誤った項目を非推奨にすること ある項目を別の項目に併合すること 既存の項目を複数の新しい項目に分割すること 変更は年1回行われる。各変更要求は最低3か月の公開レビュー期間が与えられる。 ISO 639-3 のサイトの「命名の範囲」 およびSILの言語の型において、コードを与える範囲と、どのような条件を満たさなければならないかを説明している。たとえば、人工言語に識別子を与えることはできるが、それが人間のコミュニケーションのために設計されており、かつ文献がある場合に限られる。この制約は個々人の発明に対する要求がなされることを防ぐためにある。 登録主体のWebサイトでは、ISO 639-3 のコード表がどのように保守されるかついて説明している。同時に、変更要求を受けとり処理するためのプロセスも記述している。 このWebサイトでは変更要求の書式と、追加提案に関する情報を収集するための第二の書式が提供されている。任意の団体が変更要求を提出できる。提出された要求はまず登録主体によって不備がないかレビューされる。 不備のない文書による要求を受けとった場合、その要求が公開されている「変更要求インデックス」に加えられる。同時に「Lingust List」の「LINGUIST」ディスカッション・リストおよび関連すると登録主体がみなしている他のリストに告知がなされ、変更要求に対する公開レビューに招待する。どのリストのオーナーおよび個人も特定の地域や語族に関する変更要求に関する通知を受け取ることができる。受け取ったコメントは他の団体がレビューするために公開される。コメントの総意にもとづいて、変更要求は撤回されるか、または「候補状態」に昇格する。 毎年のレビュー期間が終了する3か月前に、LINGUIST のディスカッション・リストおよび他のリストに、「候補状態の変更要求」に関する告知がなされる。すべての要求は、レビュー期間が終了するまでレビュー・コメントが可能である。 毎年のレビュー期間の終了時に決定がなされる。要求は全体あるいは一部が採用されるか、修正されて翌年に持ちこされるか、または検討が撤回される。各変更要求と、それに対する決定・決定の根拠の公開アーカイブが保守されている。
※この「保守のプロセス」の解説は、「ISO 639-3」の解説の一部です。
「保守のプロセス」を含む「ISO 639-3」の記事については、「ISO 639-3」の概要を参照ください。
- 保守のプロセスのページへのリンク