保存鉄道・博物館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 17:08 UTC 版)
「ニュージーランドの鉄道」の記事における「保存鉄道・博物館」の解説
およそ60の団体が保存鉄道、および博物館を運営している。ほぼ全てがニュージーランド鉄道団体連盟(the Federation of Rail Organisations of New Zealand)の会員であり、路面電車や森林鉄道に関する活動も行っている。鉄道の保存活動は、1960年代に多くの蒸気機関車が運用から外れ、支線が廃止されていった時に活発化した。 ニュージーランドにおける鉄道博物館は、鉄道車両の保存と展示を中心に行い、1km程度の短い路線を所有して列車の運行を行っている。ニュージーランドにおける鉄道保存団体の多くはこの範疇である。かつて鉄道網の一部を構成していた、廃止された支線を使って保存鉄道を運行している場所もいくらかある。こうした路線は博物館のものより長く、通常は5km以上あり、こうした団体では保存と展示よりも列車の運行に中心がおかれている。 現在、保存鉄道の活動としては、グレンブルック・ビンテージ鉄道(Glenbrook Vintage Railway)、森林鉄道クラブ(Bush Tramway Club)、ワイタラ鉄道保存協会(Waitara Railway Preservation Society)、ウェカ・パス鉄道(Weka Pass Railway)、タイエリ・ゴージ鉄道などがある。タイエリ・ゴージ鉄道は、ダニーデン市評議会によって設立された公営企業体(Local Authority Trading Enterprise)であり、60kmに及ぶ路線を運営してこの種の鉄道でもっとも大規模である。それ以外の路線は全てボランティア団体によって運営されている。ウェカ・パス鉄道は13kmの路線を運営し、ボランティア団体によるものとしてはもっとも長い。ウェカ・パス鉄道には一時期、2001年頃、日本人がボランティアとして同鉄道の活動に参加していた。ベイ・オブ・アイランズ・ビンテージ鉄道(The Bay of Islands Vintage Railway)は全長11kmであるが、状態が悪く、2000年に運行が廃止されて以降では最初の列車を2007年7月3日から2週間、カワカワ(Kawakawa)から運行したが、現在同協会ではカワカワとオプア(Opua)の間の線路の修繕に取り組んでいる。ニュージーランドの保存鉄道はお互いの連携が強く、お互いの車両がお互いの線路上を運行する事もしばしばある。
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