保守のアナーキスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 17:06 UTC 版)
「エルンスト・フォン・ザロモン」の記事における「保守のアナーキスト」の解説
ザロモンは方法においては革命的、本質においては保守的たらねばならない国家観を1918年の敗戦後の国民運動の唯一の目標としてきた保守革命の道を歩んだ保守主義のアナーキストである。一方においてプロイセンの志操に共鳴するプロイセン主義者であると同時に革命によって市民社会をぶっ飛ばそうとする反ブルジョア的アナーキストであった。 彼はブルジョア的性格を持ったワイマール共和国にも個の自由な活動を圧殺する全体主義国家ナチにも賛同することはなくゲッティンゲン大学で彼が講演した際、学生たちが当時ナチにもちあげられていたカール・シュミットの全体主義国家論を否定するのを聞いて、ザロモンは 「ハレルヤ!我が心のなかの歓喜につぐ歓喜! やはりそうだったか!青年の精神、地球の征服、天空への突進、革命、アナーキー!」 と、我が意を得たりと心の中で思わず快哉を叫んだ。
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