依存症となった現役時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 09:26 UTC 版)
「貴闘力忠茂」の記事における「依存症となった現役時代」の解説
自らの生育環境を、貴闘力は「ガラが悪い」と話している。家には一切お金を入れない父親に対する嫌悪で相撲部屋に入り、当初は「自分は絶対ギャンブルしないで、しっかりコツコツお金貯めたろ!」という気持ちは持っていた。 しかし、力士たちは娯楽として公営ギャンブルや麻雀などをしている者が多かった。貴闘力が賭博にのめりこむきっかけは、現役時代に兄弟子に「お駄賃をやるから、馬券を買ってこい」と頼まれ、その駄賃で自身も馬券を購入したことだという。大勝ちし、5000円が40万円以上の大金となった経験が忘れられない高揚感となったという。 その後、稽古と食事以外は競馬・麻雀などで過ごすようになり、朝稽古を終えて身体を休めることもせずに公営ギャンブル場に通い続け、給料や懸賞金の全てを注ぎ込んだ。手元にお金があるときはあまりいい成績を残せず、手元にお金が無くなると他にすることがないため相撲に打ち込んで強くなる繰り返しであった。しかし、いい成績が三賞の賞金や良い給金となるとそれを賭博の種銭にしてしまったという。 賭博のために借金をするようになると、借金が段々増えていった。25歳のとき(1993年)に大鵬の三女と結婚することになったが、交際が分かった直後から大鵬は「博打好きだぞ」「博打は身を滅ぼすぞ」と貴闘力のギャンブル癖を心配していた。大鵬から借金の額を聞かれ「親の分も含め1億円」と答え、結婚を機に5年で精算した。大鵬が保証人になって、銀行からお金を借り、月々で返済したという。 義父であった大鵬に「頼むからギャンブルはやめてくれないか」と言われ、1年ほどギャンブルをしていなかった。しかし、禁断症状で不眠症、幻視などに悩まされ、「ちょっとぐらいいいじゃん」と誘われて 30歳くらいの頃(1997年頃)に再び賭博に手を染めた。大鵬に一度誓ってギャンブルをやめていたため、隠れて借金をして公営ギャンブルをしていたという。1997年6月のオーストラリア公演のときにはカジノで5500万円勝ったことで、さらに熱中して総額で5億円負けたという。
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