依存文法 vs. 句構造文法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 00:49 UTC 版)
「依存文法」の記事における「依存文法 vs. 句構造文法」の解説
依存文法は文の全ての要素を一対一対応として考えることが可能であり、よって文中の全ての要素を一つのノードに対応して考えることも可能である。対して句構造文法は一対一以上の対応関係を持っており、句構造文法において文中の全ての要素は対応を持つノードを一つ以上含む必要がある。このように比較すると、依存文法は句構造文法よりも遥かに少ない構造で文法を記述することができる。 依存文法と句構造文法の違いは、主に句の最初の分割に由来する。句構造は最初の句が主語名詞句(NP)と述語動詞句(VP)の二分割から派生し、これはレナード・ブルームフィールドとノーム・チョムスキーの著作に見られる条項の基本的な分析に存在している。しかし、テニエールはこの二分法に激しく反対し、代わりに動詞をすべての節構造の根として位置付けることを好んだ。テニエールのスタンスは、主語と述語という分割は名辞論理に由来し、それは言語学的ではないというものであった。
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