依存性と離脱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/01 00:11 UTC 版)
「ベンゾジアゼピン依存症」および「ベンゾジアゼピン離脱症候群」も参照 日本では2017年3月に「重大な副作用」の項に、連用により依存症を生じることがあるので用量と使用期間に注意し慎重に投与し、急激な量の減少によって離脱症状が生じるため徐々に減量する旨が追加され、厚生労働省よりこのことの周知徹底のため関係機関に通達がなされた。奇異反応に関して、錯乱や興奮が生じる旨が記載されている。医薬品医療機器総合機構からは、必要性を考え漫然とした長期使用を避ける、用量順守と類似薬の重複の確認、また慎重に少しずつ減量する旨の医薬品適正使用のお願いが出されている。調査結果には、日本の診療ガイドライン5つ、日本の学術雑誌8誌による要旨が記載されている。 アルプラゾラムとその他のベンゾジアゼピンは身体的依存・薬物耐性を引き起こし、長期投与後の減薬・断薬時にはベンゾジアゼピン離脱症候群を引き起こす。もし投与量が推奨量よりも多い場合、または患者の身体適応に応じて徐々の減薬を行うことなく服用をやめた場合、離脱症状が起こる可能性は高くなる。 アルプラゾラムの治療効果に対しての耐性により、アルプラゾラムは長期使用の効果がないという見解があり、物議を醸している。 身体的依存はアルプラゾラム治療の結果として起こるのが普通である。離脱症状と反跳症状のため、中止時には離脱の影響を最小限に抑えるために投与量の漸減が必要である。 症状は穏やかなものは不快・不眠症、主要なものは発汗・不安・腹痛・筋肉のけいれん・嘔吐・抑うつ・震え、そしてまれに発作・自殺念慮・自殺などがある。 アルプラゾラムの断薬は、その深刻な反跳と離脱症状のため特に困難であるとされている。パニック障害に対してのベンゾジアゼピン治療効果はそのリスクを上回ることが罹患率と死亡率のデータで示唆されている。
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