使用にあたって
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 06:08 UTC 版)
通常の亜鉛めっき鋼板に比べて若干加工性が劣るため、ロール・プレス加工時には条件設定をシビアに設定する必要がある。紐付契約であれば、注文時に特別な仕様を付加することで加工性を改善した製品を用意することが可能。溶接も可能だが、条件設定に工夫が必要。前述のとおり、多少の高温環境下でも使用が可能。施工時にモルタル・コンクリート等のアルカリ性の素材と接触するとめっき面が変色・変質するため注意が必要。また、常時浸水したり結露が頻発するような場所では、ガルバリウム鋼板でも急速に錆が進行する。この場合はメーカー保証外となるので注意が必要。この鋼板の後塗装は事前にテストを行ってから実施することが望ましい。可能であればメーカー製造のカラー塗装鋼板を用いること。 また、施工にあたっては、酢酸・アミン系のコーキング剤はメッキを痛めるため、非酢酸タイプのシリコン系のコーキング剤を使用することが望ましいとされる。
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使用にあたって
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/07 22:59 UTC 版)
「ガルタイト (めっき)」の記事における「使用にあたって」の解説
ガルタイトおよび、その派生品は比較的黒変しやすい。防食性能には問題ないが、美観面で気になる場合は、他のめっき鋼鈑以上に、保管時に水分に触れない・結露させないなどの対応が必要である。 ZAM・SDは、合金中のMg比率が高いため、形成されるめっき層がかなり硬い。このため、加工表面に微小な割れ(クラック)が形成され、腐食が促進されることがある。加工内容が予め分かっている場合は、事前に扱い業者を通じて製造メーカーに確認したほうが無難。また、Mgは比較的低温で気化(昇華)して、溶接合金内でブローホールを発生することが多いため、溶接を伴う加工は慎重に条件を設定する必要がある。 エコガルはMg濃度が低いため、めっきが軟らかく、従来品並みに比較的大きな加工が可能であるほか、溶接も他製品に比べると容易とされる。また、エコガルは板厚の厚い製品において表面性状が他製品に比べて劣るとも言われており、使用にあたっては打ち合わせをすることが望ましい。なお、従来は派生品の中でJIS規格品はエコガルのみであり、ガルタイト(とその派生品)でJIS取得必須の用途があれば、従来はエコガルが事実上唯一の選択肢であったが、上述の通り2012年にZAM・SDが共にJIS規格品になったため、この点におけるエコガルの優位性は事実上消滅した。 一般に、Al比率が高いほど塩分に対する耐食性が高い。このため、極端な高塩分環境(海岸のすぐ側、凍結防止用に塩を撒く道路沿いなど)では、SDやZAMを使用することが望ましい。それ以外の通常の環境下では、現在流通している独自商品間に耐食性に関して大きな差は認められない。一方で、鋼板の切断面(端面)の耐食性はZn比率が高い方が有利であり、エコガルが他に比べると若干良好であると言われている。 特に板厚の厚い(4.5-6.0mm)めっき品が必要となる場合は、性能と供給が安定しているZAMが用いられることが多く、市場では圧倒的なシェアを有している。なお、条件が合えばSDは9.0mmまで製造可能であり、用途と製品特性を加味しながら製品を選択することになる。
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