令和への改元とは? わかりやすく解説

令和への改元

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 00:51 UTC 版)

改元のコンピュータシステムへの影響」の記事における「令和への改元」の解説

2019年平成31年)に、天皇の退位等に関する皇室典範特例法皇室典範特例法)の規定基づいて明仁天皇退位皇太子徳仁親王即位明仁から徳仁への皇位継承が行われることとなったこれに伴い新天皇が即位する5月1日に「令和元年」への改元実施された。 「昭和平成」の改元時と異なり平成時代初期より一層情報技術(IT)・OA化・インターネット化・情報機器(特にスマートフォン)の普及進んでおり、新元号への対応準備の期間を確保する必要があることから、憲政史初め新元号改元1か月前となる2019年4月1日公表することが決定され4月1日新元号が「令和」となることが発表された。 現代21世紀以降)のコンピュータシステム大半平成時代作られたものであり、この時代開発されソフトウェア多くは、平成以前元号にしか対応していない。 改元数十年に1度のめったにないことであることと、多言語対応オペレーティングシステム年号の処理も西暦基本としているため、ほとんどのソフトウェア改元後も(または他国紀年法でも)正しく動作できること十分に保証されていないコンピュータソフトウェアメーカーは、新元号正しく処理されるようにするために、改元前にシステムテストする必要がある。これを確実にするために、いくつかのシステムでは前もって新元号シミュレートするためのテストメカニズムを提供したWindows 10 Spring Releaseには、新元号に関するプレースホルダー情報を含むレジストリエントリが含まれている。これは、ユーザー改元に関するソフトウェア制限発見できるようにするためのものであるUnicodeでは、新元号を表す合字のためにコードポイントU+32FFが予約され2019年5月7日リリースUnicode 12.1で正式に追加された。これは他の元号合字とは異な囲みCJK文字・月ブロックであるが、CJK互換用文字ブロック隣接している。ただし、Microsoftコードページ932JIS X 0213には追加されておらず、Unicode環境でのみ使用可能である。 なお、「令」の文字についてU+4EE4のほか、CJK互換漢字ブロックU+F9A8にも収録されているが、これは韓国文字コードKS X 1001との後方互換性のために収録されているものであり、元号表記には使用しないよう経済産業省周知している。

※この「令和への改元」の解説は、「改元のコンピュータシステムへの影響」の解説の一部です。
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