令和の大嘗祭における経費支出方法と経費節減について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:08 UTC 版)
「大嘗祭」の記事における「令和の大嘗祭における経費支出方法と経費節減について」の解説
政府・宮内庁は、平成を踏襲して国費から経費を支出したが、従来は茅葺きであった大嘗宮の屋根を板葺きに変更し、「祭祀の本質にかかわらない限りで」という前提のもと、膳屋など一部施設を鉄筋コンクリート造りとして経費を削減した。大嘗宮の当初の予定建築費は19.7億円であったが、実際には2019年(令和元年)5月10日に宮内庁で行われた一般競争入札で、清水建設が予定価格の6割の9億5700万円で落札し受注に至っている。大嘗宮の儀は予定通りおこなわれ、2019年(令和元年)11月14日18時30分頃より悠紀殿供饌の儀が、翌15日0時30分頃より主基殿供饌の儀が開始され、同日3時0分頃に終了した。 なお、平成の大嘗祭に際しては、当時は反天皇制を掲げる過激派の活動が活発だったこともあり、大嘗宮造営中はテロ対策として皇居東御苑を全面休園とし、完成後は極めて堅牢な造りの大型防護テントで主要建物を覆い隠し、4か所に2500リットルの防火槽と消防ポンプの防火設備が置かれていた。これに対して令和の大嘗祭においては、「大嘗祭に国費を支出することへの理解を国民に深めてもらうため」との理由で、造営中も東御苑を休園せず、工事の模様を誰でも見られる状態にした。また、大嘗祭終了後も造営中と同じく大嘗宮を一般公開し、解体後に資材を再利用することにした。
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