代表的なグリル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 04:08 UTC 版)
ここでは特徴的なデザインで、かつ固有の名称を持つグリルについて挙げる。 キドニーグリル BMWの象徴である、穴が2つ空いたグリル。「キドニー」とは英語で腎臓の意味で、2つ並んだ腎臓に見えることから名付けられた。時代によって縮尺や大きさは変わるものの、戦前から長く引き継がれてきた。 パナメリカーナグリル メルセデス・ベンツが1950年代から採用している、縦長の格子が入ったグリル。メキシコの公道レース『カレラ・パナメリカーナ・メヒコ』で優勝を果たした、同社のプロトタイプレーシングカー・W194のグリルが発祥。 シングルフレームグリル アウディが2000年代半ばから採用している、エンブレムとナンバーを直線で大きく囲うようなグリル。四角形から八角形までのバリエーションがある。 盾型グリル アルファロメオが採用する、逆三角形を中央に据えたグリル。キドニーグリル同様、戦前からの歴史がある。 スピンドルグリル レクサスが2010年代以降採用している巨大グリル。「スピンドル」とは紡錘(糸巻き)のことである。同ブランドを展開するトヨタ自動車の源流が紡績会社(豊田自動織機)であることから、紡錘をモチーフにしたデザインだという俗説が流布されているが、これについては公式に否定されている。 Vモーショングリル 日産のエンブレムを囲うようにV字型の意匠をあしらったグリル。2010年代の新車に多く採用されてきたが、2020年発売の新型ノートには採用されていない。 スプレッドウィングスグリル SUBARUが2000年代に採用していた、左右に横長のものを1つずつ据えたグリル。同社の源流である中島飛行機を意識し、羽を広げた形状をモチーフとしている。 ヘキサゴングリル SUBARUがスプレッドウィングスグリルに代わり2010年代から採用する、六角形型のグリル。 ジェットファイターグリル 三菱自動車が2000年代後半~2010年代前半に採用していた、逆台形のグリル。俗称であり、公式な名称ではない。もともとはランサーエボリューションX専用のグリルであったが、欧州で好評だったため、他車種にも展開された。 ファンクショナル・マトリックスグリル トヨタ自動車の新興スポーツカーブランドである『GR』が採用する、横長のグリル。冷却効果を最優先し、ラジエーター形状に合わせたためこのような形状になった。 セブンスロットグリル キドニーグリル パナメリカーナグリル シングルフレームグリル 盾型グリル スピンドルグリル Vモーショングリル スプレッドウィングスグリル ヘキサゴングリル ジェットファイターグリル ファンクショナル・マトリックスグリル
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