代理ミュンヒハウゼン症候群
英語:Munchausen Syndrome by proxy
「ミュンヒハウゼン症候群」と呼ばれる虚偽性障害の変種で、病気の捏造や誇張の対象を自分の子供などに代理させる精神疾患。
ミュンヒハウゼン症候群の目的は、周囲の関心を引き同情を得ようとすることであるとされる。そのために、病歴を詐称する、虚偽の病状を訴える、自分で感染源を招く、などの行為を繰り返し、周囲にアピールする。代理ミュンヒハウゼン症候群は、自分の保護下にある者を病気と偽ることで、その保護者である自分への同情を集めようとする。
代理ミュンヒハウゼン症候群において、代理となる対象を傷つけたり苦しめたりすることは、手段であり目的ではない。しかしながら、その過程は往々にして虐待に通じ、死亡に至る場合も少なくないとされる。
だいり‐ミュンヒハウゼンしょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【代理ミュンヒハウゼン症候群】
代理ミュンヒハウゼン症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 23:19 UTC 版)
代理ミュンヒハウゼン症候群(だいりミュンヒハウゼンしょうこうぐん、英: Munchausen syndrome by proxy、MSbP、MSP)、他者に負わせる作為症(たしゃにおわせるさくいしょう)とは、自傷行為で病気をつくる精神疾患ミュンヒハウゼン症候群において、傷害の対象が庇護している近親者である精神疾患。主に対象は自身の子供であることが多く、「看病」「介護」する自己へ周囲から同情や称賛が集っている状態が心地よいと感じ、虚偽報告・薬等を用いた隠れた虐待行為をする精神疾患、医療乱用虐待(MCA)である[1][2][3][4]。
- ^ “<独自>1歳次女に薬物、母逮捕へ 暴行容疑、投与後?に死亡 大阪府警(産経新聞)”. Yahoo!ニュース. 2021年10月24日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2020年10月1日). “子供の病気やけがつくり出す「代理ミュンヒハウゼン症候群」 専門家「多くの誤解」指摘「小児に関わる医療者が意識を」”. イザ!. 2021年10月24日閲覧。
- ^ a b c “子供の病気やけがつくり出す「代理ミュンヒハウゼン症候群」 専門家「多くの誤解」指摘「小児に関わる医療者が意識を」”. 産経ニュース. 2022年12月16日閲覧。
- ^ https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/abuse_8.pdf8.代理によるミュンヒハウゼン症候群 - 日本小児科学会
- ^ 生田綾 (2017年5月27日). “乳児60人前後を殺害か "死の天使"と呼ばれた看護師、別事件で起訴”. ハフポスト日本版. 2018年4月16日閲覧。
- ^ “乳児殺した看護師を別事件で起訴、60人前後殺害の疑いも 米国”. フランス通信社 (2017年5月27日). 2018年4月16日閲覧。
- ^ ディ・マイオ, ヴィンセント、フランセル, ロン 著、満園真木 訳『死体は嘘をつかない 全米トップ検死医が語る死と真実』(初版)東京創元社、新宿区、2018年1月31日、191-192頁。ISBN 978-4-488-00386-9 。
- ^ 厚生労働省子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第6次報告)、資料1 死亡事例集計結果
- ^ 「新しい児童虐待 母親に潜む「代理ミュンヒハウゼン症候群」わが子に「毒」を盛り、病気に仕立てる・・・」、『週刊朝日』(2001年6月15日号)
- 1 代理ミュンヒハウゼン症候群とは
- 2 代理ミュンヒハウゼン症候群の概要
- 3 疫学
- 4 関連作品
代理ミュンヒハウゼン症候群
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「ミュンヒハウゼン」の記事における「代理ミュンヒハウゼン症候群」の解説
あるいは代理によるミュンヒハウゼン症候群。ミュンヒハウゼン症候群の変形で、周囲の関心を引くために自分の被保護者に障害を加える精神疾患。
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