仕様の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 10:20 UTC 版)
ホクレアは建造されてから現在までに大きな仕様の変更を何度も受けている。進水直後のホクレアは左右の船体に数名ずつ漕手を配していたが、これは漕手間のタイミングの同期を取るのが非常に難しかったことと、飛沫を浴びる漕手の体力の消耗が激しかったことから早い段階で断念された。 帆形も1976年のタヒチ航海ではハワイ諸島のペトログリフに描かれたクラブクロウセイルを摸したものであったが、やがてブームの長さを短く、またカーブのRを緩くする方向に帆形が修正され、1990年代からはジブ付きのラテンセイルが基本装備となる(2007年の日本航海の最初の周防大島寄港時にクラブクロウセイルに戻され、横浜まではクラブクロウセイルを使用)。 電子装備も時代が下るごとに強化されてきており、1976年の時点では船尾部分には太陽電池は装備されていない(写真では、現在太陽電池がある場所には篭のようなものが二つ存在しているが、これらが豚と犬の篭であるかどうかははっきりしない)。ARGOSのトラッキング・システムは1980年のタヒチ航海より搭載されたものである。現在は教育プログラムに使用する衛星電話も搭載されている。 また写真から判断すると、布地による睡眠区画も1回目のタヒチ航海の時点では設置されておらず、代わりにラウハラらしきもので出来た小型の日除けがデッキ中央部分に確認出来る。
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