ラテンセイルとは? わかりやすく解説

ラテンセイル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 19:53 UTC 版)

「帆」の記事における「ラテンセイル」の解説

ラテンセイル(ラティーンセイル、lateen sail)とは、その形状から大三角帆ともいわれ、最も古くから存在する縦帆一種である。上述縦帆長所持ちイタリアジェノヴァヴェネツィアの船にも広く採用された。大航海時代大型帆船には最後尾マストにラテンセイルを張り、船の操作にたいし舵の機能を果たすようになった。風をはらんで翼の形となった三角帆の向き変えれば逆風でもジグザグ前進できるのが特徴である一方、帆を張り出す面を変えるとき帆の向き変えるための作業発生することが欠点である。特に帆を大型化するとこの作業困難を極めるようになった。後にマスト前方部分は存在しなくても問題がないことが分かり風上側の縁を極端に短くしたラグセイルなくしてしまったガフセイル現れた。 7〜8世紀縦帆の中で最初にアラブ人発明し季節風駆使して交易乗り出した結果海のシルクロード形成されとされる12世紀頃にはヨーロッパ伝わり地中海沿岸広く普及した推定される大航海時代東洋伝わりジャンク船にも取り入れられ日本でも安土桃山時代から江戸時代初頭朱印船にラテンセイルを持つものが現れている。現在においても、紅海から東アフリカ沿岸ザンジバル島にかけてなどでは、ラテンセイルをもつダウ船実用として使用されている。

※この「ラテンセイル」の解説は、「帆」の解説の一部です。
「ラテンセイル」を含む「帆」の記事については、「帆」の概要を参照ください。

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