人毛100%の表記について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/03 21:55 UTC 版)
「ヘアーエクステンション」の記事における「人毛100%の表記について」の解説
現在日本を含む世界中で販売されている、ヘアーエクステンションは「人毛100%」と表記されているが、その多くが、虚偽の表記である可能性がある。これは、中国を含む東アジア(世界の供給のほとんどを占める)で、材料を売っている現地でそもそも不純物(人工毛やファイバー毛、動物毛)を混ぜている場合があるからである。 人毛の価格に対して、人工毛やファイバー毛は約20分の1、動物毛は約15分の1の価格で売られており、商品の20〜50%程度混ぜることにより、価格を落とし仕入を安くすることができる。混ぜても一般的に見た目では分からない事が多い。 代表的な簡単な見分け方、エクステを高温(180°以上)でアイロンをかけてみると人工毛やファイバー毛は溶ける、又は伸張する。燃やしてみると匂いが髪の毛と大きく異なり、燃え方も異なる。 また、世界中から東アジアに押し寄せる、バイヤー(仕入担当)も、2004年頃から続く価格高騰により、不純物を入れて価格を下げるように、現地の製造工場(OEM製造)やサプライヤーに仕入れ価格を抑えるために、あえて指示をしている事もあり、価格を安く販売しているところに多々みられる。 そのまま、人毛100%でないまま各国に輸出されて「人毛100%」としてエクステに詳しくない美容ディーラーや新興メーカーが売っている現状がある。これは、世界的に購入するエンドユーザーに対し、虚偽報告であり、一部詐欺行為などの可能性があり、問題視されている。これは、関係省庁や政府が取り締まるにしても、人毛ではないと証明するにはとても難しいため、なかなか対応ができない現状がある。 現在は技術が進歩して、耐熱ファイバー毛も出回っている。以前は120度の熱耐久があったが、2017年現在では160-180度の熱耐久の物が出てきている。、こういった人工毛の存在が人毛100%と言う表記が本物かどうかを紛らわせる要因にもなっている。 従ってエクステを購入、仕入れ等を行う際には価格だけにとらわれず信頼の置ける正規メーカーを十分吟味する必要があろう。
※この「人毛100%の表記について」の解説は、「ヘアーエクステンション」の解説の一部です。
「人毛100%の表記について」を含む「ヘアーエクステンション」の記事については、「ヘアーエクステンション」の概要を参照ください。
- 人毛100%の表記についてのページへのリンク