事故原因の調査 調査
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事故原因について、マッターホルン・ゴッタルド広報部長のヘルムート・ビナーは事件発生当日、スイスドイツ語放送のニュース番組で「今回の事故については人的、技術面双方での原因が考えられるが、現時点では技術面に因るものではないかと考えている」と述べた。また、2010年7月24日付『Der Sonntag』紙は事故発生前の12か月以内に、雪崩による事故(軽傷2名)、トンネル内での車両事故により乗客50名が缶詰になった等2件の事故が発生していたことを報じたが、マッターホルン・ゴッタルド鉄道のヴィリー・アブロン役員は鉄道運行の安全危機管理には問題ないとし、この時点で「定時運行は保たれていた」と述べている。2010年7月26日にヴァリス州ブリークでスイス警察当局と専門調査委員などが行った記者会見では、「列車運転士が『レール変形を視認していたが、どうすることもできなかった』旨の証言を行ったこと」を明らかにしたが、この証言については確実な検証には至っていないとしている。7月30日になってスイス政府当局は速度超過によって脱線したとする暫定調査結果を発表、詳細な調査を続けた後に最終結果を確定する予定を発表した。2010年11月7日付『Blick』紙日曜版では、当時34歳の運転士による過失であったと報じた。コベルト事故調査委員長は、「事故現場の200mほど前で運転速度を時速35kmから56kmへ加速したことが明らかになった」と今までの憶測を事実上否定した。マッターホルン・ゴッタルド鉄道のモーザー社長はコベルト委員長からの報告にコメントせず、また事故を起こした運転士当人が起訴された場合でも「運転士以外の役職」として継続雇用するとしている。運転士は上司に対して「定時運行に対する強迫観念からではなく、事故の直前にブラックアウト状態になった」と述べている。2010年内には正式な事故調査報告書が提出される見込みで、リッツ事故調査裁判官は運転士に対する過失についての公判への手続きを進めている。
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