九宏薬品とは? わかりやすく解説

九宏薬品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/22 13:42 UTC 版)

九宏薬品株式会社(きゅうこうやくひん)は、かつて存在した医薬品・医療機器の卸売業者。本社を福岡県福岡市博多区半道橋2-2-51に置いていた。

現在はメディセオ・パルタックホールディングスグループの一社「アトル」である。地盤の九州地区では3位。

概要

九州の炭鉱及び炭鉱病院に対する医薬品などの衛生物資を集荷配給する会社として、1947年1月に福岡県福岡市管内町に九州地方商工局石炭部・福岡県石炭協会・炭鉱病院等の指導協力を得て、半官半民的会社として設立

炭鉱の斜陽化と国民皆保険制度を受け、1957年7月に官公立病院・一般病院・診療所への販売を開始。1960年6月には一般医薬品等の販売を開始した。

沿革

  • 1947年1月 - 資本金18万円で、九鉱薬品株式会社として設立。稲畑産業、明治商事、協和産業、長瀬産業、宇治化学、日本薬品と直接取引開始
  • 1948年 - 山之内製薬第一製薬武田薬品(後に取引関係解消)、三共(後に取引関係解消)、今永商事、牛津製薬小西六写真工業と直接取引開始
  • 1949年 - 小野薬品藤沢薬品、日本薬品工業、丸石製薬、第一化学、おたふくわた、高杉製薬、井本医療機器、美スズ商会と直接取引開始
  • 1950年10月 - 川口屋の飯塚営業所の一角を借り、飯塚連絡所を開設
  • 1957年3月 - 飯塚支店を新築し、支店に昇格
  • 1962年6月 - 上通薬品(熊本市)と業務提携
  • 1963年
    • 1月 - 宗像連絡所を開設
    • 4月 - 熊本支店を開設
    • 5月 - 上通薬品を合併し、熊本支店に統合
    • 6月 - 大塚製薬と全国の主要卸業者が出資し、東京都大鵬薬品工業株式会社を設立。大鵬薬品は1県1社代理店制度を採用し、福岡地区独占販売契約を締結
    • 9月 - 福岡県飯塚市の共立薬品株式会社を合併し、飯塚支店に統合
  • 1964年
    • 2月 - 東京都大田区に東京支店を開設
    • 4月 - 東京都の清和薬品株式会社を合併し、東京支店に統合。八王子出張所を開設
  • 1965年
    • 1月 - 八幡出張所を開設
    • 2月 - 田川出張所を開設。本社-東京支店-熊本支店間にテレックス開設
    • 3月 - 二日市出張所を開設
  • 1966年
    • 11月 - 小倉支店を開設
    • 12月 - 福岡血液配給センターを設立。飯塚支店を新築移転
  • 1967年
    • 1月 - 九宏薬品株式会社に商号変更
    • 7月 - 糸原連絡所を開設。東邦薬品と業務提携
    • 12月 - 八王子出張所を新築
  • 1968年4月 - 中九州薬品株式会社と合併。久留米出張所を統合の上、久留米支店及び大牟田出張所を開設
  • 1968年5月 - 平和薬品株式会社(鹿児島県鹿児島市)と業務提携
  • 1969年8月 - 熊本支店を新築移転
  • 1970年
    • 9月 - 八幡出張所を小倉支店に統合
    • 10 月 - 福岡血液配給センターを新築移転
  • 1971年
    • 2月 - 田川出張所を新築移転
    • 5月 - 田辺製薬の系列子会社の唐津薬品株式会社(佐賀県唐津市)と業務提携
  • 1973年11月 - 平和薬品株式会社と合併。鹿児島支店・宮崎出張所・鹿島連絡所を開設
  • 1974年 - 本社および福岡血液配送センターを新築移転
  • 1975年 - 川崎出張所を開設
  • 1976年
    • 6月 - 唐津薬品を合併。唐津支店・佐賀支店・武雄出張所を開設
    • 9月 - 西福岡出張所を開設
  • 1977年
    • 1月 - 大牟田出張所を新築移転
    • 4月 - 大学堂株式会社(熊本県熊本市)と業務提携
  • 1978年
    • 3月 - 武雄出張所を新築移転
    • 5月 - 宮崎支店を新築移転
    • 7月 - 佐賀支店を新築移転
    • 9月 - 八代出張所を新築移転
  • 1979年
    • 1月 - 全支店・営業所・出張所・連絡所をオンライン化
    • 4月 - 鹿児島支店を新築移転
  • 1980年
    • 6月 - 日向連絡所を開設
    • 7月 - 小倉支店を新築移転
    • 8月 - 都城連絡所を開設
  • 1981年
    • 2月 - 大学堂株式会社を合併、熊本支店に統合
    • 3月 - 株式会社ホクヨー(福岡県北九州市)と合併、小倉支店に統合
    • 6月 - 全社にファクシミリを設置。西福岡出張所を西福岡支店に昇格
  • 1982年9月 - 東京支店および川崎出張所を新築移転
  • 1984年
    • 6月 - 川内営業所を開設
    • 9月 - 藏元薬品株式会社(鹿児島県鹿児島市)と業務提携
  • 1985年
    • 3月 - 東邦薬品およびホシ伊藤(現・ほくやく)と共同で、株式会社ティ・エイチ・ケー (T・H・K)を設立
    • 6月 - 藏元薬品を合併、鹿児島支店・鹿屋出張所・川内営業所に統合
  • 1986年
    • 6月 - 隼人営業所を開設
    • 10月 - 二日市営業所および宗像営業所を新築移転
  • 1987年
    • 6月 - 全出張所を営業所に昇格、熊本南支店を開設
    • 7月 - 武雄営業所を新築移転
  • 1988年
    • 8月 - 長崎営業所を開設。糸島営業所を新築移転
    • 11月 - 筑後営業所を開設
  • 1989年4月 - 大島営業所を開設
  • 1990年
  • 1991年
    • 4月 - 大牟田営業所を新築移転
    • 7月 - 大島営業所を新築移転
  • 1992年
    • 3月 - 延岡連絡所を、延岡営業所に新築移転
    • 12月 - 川内営業所を新築移転
  • 1993年
    • ホシ伊藤と業務提携
    • 12月 - 長崎営業所を新築移転
  • 1994年11月 - 青梅営業所を開設
  • 1995年
    • 2月 - 久留米支店を新築移転・鳥栖営業所統合
    • 4月 - 八幡・二日市・筑後・大牟田の各営業所を支店に昇格
    • 8月 - ソメヤ株式会社(大分県大分市)を合併、大分支店開設
  • 1996年
    • 3月 - 熊本支店を新築移転
    • 5月 - 長崎支店を新築移転
    • 12月 - 小倉支店を新築移転、大阪証券取引所第二部に上場
  • 1998年10月 - ホシ伊藤がとバレオと合併したことにともない、業務提携を解消
  • 1999年10月 - 株式会社ユニックと合併し、株式会社アトルを設立。株式会社ティ・エイチ・ケー (T・H・K)を解散

大株主

1997年度地域別売上高(百万円)

支店

  • 東京・八王子・小倉・八幡・飯塚・田川・西福岡・二日市・久留米・筑後・大牟田・佐賀・唐津・長崎・熊本・鹿児島・宮崎・大分

営業所

  • 川崎・青海・行橋・宗像・糸島・武雄・北熊本・八代・川内・鹿屋・隼人・大島・都城・延岡

主な取引メーカー

  • 田辺製薬
  • 山之内製薬
  • 塩野義製薬
  • エーザイ
  • 萬有製薬
  • 大塚製薬

九宏薬品とユニックの合併

九宏薬品が母体となり、九州でのシェアは25%を超え、年商1,700億円の株式会社アトルが発足した。

同地区には年商1,800億の株式会社アステムが存在し、武田薬品筆頭取引卸がシェアの50%以上を占めるため、三共販売系卸(富田薬品九薬ヤクシン新生堂森薬品等)が2割のシェアしかないことになる。

取り扱いメーカーは、武田薬品山之内製薬田辺製薬塩野義製薬の順になる。





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