中古車の導入・譲渡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 05:27 UTC 版)
他社からの中古購入車は、1949年のバス事業再開時は各方面から寄せ集めてきたため、戦前製のダッジブラザース、シボレー、フォード等の外車も在籍した。それ以降は小田急グループからの導入例があり、1972年8月に小田急電鉄からふそうB905Nの観光タイプを6台購入し、全て貸切センターに配属した。 1964年から1966年頃にかけて江ノ電初のワンマンバスとして大量導入した日産ディーゼル4R93・4R94、ふそうMR490の廃車時期が一斉に訪れたため、老朽車更新が新車購入だけでは賄いきれなくなったため、1977年6月8日から1981年12月23日にかけて、神奈川中央交通からの移籍車を大量に購入した例がある。内訳は以下のとおり。 日産ディーゼル4R94(13台)。全て藤沢営業所に配属、1983年3月9日に2台が横浜営業所に転属。 日産ディーゼル4R95(12台)。全て藤沢営業所に配属。 ふそうMR410(20台)、呉羽車体架装。全て鎌倉営業所に配属。 1982年以降は、中古車での導入例はない。 また中古車の譲渡に関しては、江ノ電バスは基本的には車両寿命まで長期にわたり使い続ける傾向があり、他社への移籍は比較的少数であった。過去の例では、1960年代に日産キャブオーバー車(再生シャーシ車)を高松バスや企業・学校送迎用の自家用向けに譲渡した。1958年式いすゞBA351D(3台)は仙北鉄道に譲渡。1987年に貸切車の日産ディーゼルK-RM80Eが中古車販売業者に売却された。 近年は排ガス規制により使用年数が短くなったため、他社への移籍例が見られるようになった。DPFの不具合で廃車された旧114号車(いすゞ・キュービック)は国際興業バス飯能営業所に移籍し、同社の復刻塗装ラッピングを施された。そのほか、頸城自動車にいすゞ中型バスが1台だけ移籍したことがある。
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