不死騎団軍団長に就任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 05:04 UTC 版)
人間であることに加え、宿敵であるアバンに師事したヒュンケルを軍団長にすることにハドラーは反対したが、復讐のためその相手に敢えて師事した根性と、自分以外の全てを憎みやり場のなさを巡らせた目付きの素晴らしさから大魔王バーンはヒュンケルを非常に気に入り、魔界の戦士の模範と評した。また、不死騎団はバーンの力に異変が起これば不安定になる性質があり、それを統率するには生命ある人間が適切であるという理由もあったらしい。 養父をアバンに殺されたという恨みから人間全てを憎むようになり、魔王軍のためというよりもその憎しみを晴らすことを第一目的にして戦い続ける。アバンとその弟子も皆殺しにするべく「アバンのしるし」を手掛かりとして持ち歩き、彼らの行方を追っていた。パプニカ王国を滅ぼした直後に、レオナ姫に会うためパプニカへとやってきたダイたちと対峙し、アバンの弟子を皆殺しにせんと刃を向け、その際に「アバンのしるし」も、もはや不要と投げ捨てた。 当時のダイを上回る剣技(加えて、モンスターに育てられた共通点を持つダイは、人間側の都合で養親を葬られたことへの同情から全力を出せなかった)と魔法を防ぐ「鎧の魔剣」でダイたちを追い詰め、「ブラッディースクライド」でとどめを刺そうとした所を蘇生したてでまだ傷が癒えぬクロコダインが身を挺して守り、ダイとポップに逃げられる。気絶させたマァムは女性であることから養父の教えに従い殺さず捕縛、人間の良さを説くクロコダインには剣を貫き再び瀕死の重傷を負わせるも、武士の情けで部下に手当を命じた。養父譲りの騎士道精神を守っていたことから、憎しみにとらわれるのをやめるようにマァムに諌められるが、その場は逆上して彼女を殴ってしまう。 そして、鎧の魔剣が防げない電撃呪文(鎧そのものはその呪文を防げるが、電流は身に着けている本人に流れてしまう)を特訓して地底魔城に乗り込んできたダイたちと再び対峙した。その最中で、マァムが発見していた「魂の貝殻」に残されていたメッセージにより、養父バルトスの死の真相を知る。バルトスはアバンの実力と人物を認めて降伏し、アバンはハドラーとの決戦に向かった。しかしハドラーはアバンに倒された直後にバーンの手で蘇生していたためバルトスも死んでおらず、蘇生したハドラーによって裏切り者として殺されていた。そして降伏した際に死を覚悟していたバルトスはアバンにヒュンケルの行く末を託し、アバンはヒュンケルが自分を父の仇と狙っていることを知りながらもヒュンケルを見守っていたのだった。その事実を簡単には受け入れられなかったが、意識を失いながらも闘争本能のみで戦い続けたダイの魔法剣に敗れた(この時ダイは紋章の力を使っておらず、ヒュンケルが紋章を見たのはレオナ救出時である)ことと「アバンのしるし」を拾って自分を包んでくれたマァムの聖母のごとき慈愛に打たれ、改心する。 ダイたちとの戦いで消耗したところをフレイザードに奇襲され、全員道連れにされそうになるがダイたちを決死の覚悟で救いだす。その際に自身は死にかけるもクロコダインに救われ、バルジ島決戦に駆けつけダイたちの仲間となる。
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