下級神職・寄人とは? わかりやすく解説

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下級神職・寄人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 02:33 UTC 版)

神人」の記事における「下級神職・寄人」の解説

神人じにん、じんにん)とは、古代から中世神社において、社家仕えて神事社務補助雑役当たった下級神職・寄人である。社人しゃにん)ともいう。 神人には、神社直属する本社神人と、諸国存在する神領などの散在神人とがある。 神人社頭祭祀警備に当たることから武器携帯しており、平安時代院政期から室町時代まで僧兵並んで乱暴狼藉強訴多くあったことが記録残っている。このような武装集団だけでなく、神社隷属した芸能者手工業者商人農民なども神人加えられ、やがて、神人組織する商工芸能の座が多く結成されるようになった。彼らは神人になることで、国司荘園領主在地領主支配対抗して自立化志向した。 京の五条堀川集っていた祇園社(現 八坂神社)の堀川神人中世には材木商営み丹波山間から保津川筏流し運んだ材木五条堀川貯木した。祇園社には、身分の低い「犬神人」と呼ばれる神人隷属し社内清掃山鉾巡行警護のほか、京市内全域清掃葬送を行う特権有していた。 日吉大社日吉神人は、延暦寺権勢背景として、年貢米運搬や、京の公家諸国受領貸し付けを行うなど、京の高利貸し主力にまで成長した石清水八幡宮石清水神人は淀の魚市専売権水陸運送などを有し末社離宮八幡宮属す大山崎神人荏胡麻油購入独占有していた(大山崎油座)。 上賀茂神社下賀茂神社御厨属した神人供祭人(ぐさいにん)と呼ばれ近江国摂津国などの畿内隣国御厨では漁撈従事して魚類貢進行い琵琶湖沿岸などにおける独占的な漁業権有していた。 伊勢神宮には警衛従事する官吏として神宮衛士置かれていた。

※この「下級神職・寄人」の解説は、「神人」の解説の一部です。
「下級神職・寄人」を含む「神人」の記事については、「神人」の概要を参照ください。

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