上ロタリンギア公国とは? わかりやすく解説

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上ロタリンギア公国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/14 08:41 UTC 版)

ロレーヌ公国」の記事における「上ロタリンギア公国」の解説

953年東フランクオットー大帝は自らの弟であるブルーノロタリンギア公に任命した959年ブルーノ公国上下ロレーヌ分割しその分割は965年のプルーノの死後固定された。「上」ロタリンギア河川の上流、つまり内陸かつ南側存在した文献によると上ロレーヌは、当初モゼル公国呼ばれ、その公はdux Mosellanorum(モゼル公)と呼ばれていた。 Lotharingia Superioris(上ロタリンギア)や、Lorraineロレーヌ)の語が公文書使用され始めるのは15世紀前後のことである。ブルーノ代理人であり最初公爵となったのはブルーノ姉妹であるヘトヴィヒ義理の息子フレデリク1世であった。 下ロレーヌ幾つかの小さな領邦分裂し、「ロチエ公」の称号のみがブラバントによって保持されつつ存続した。モゼル公国ルネ・ダンジューのものとなった後、「ロレーヌ公国」の名が再び用いられるうになるとともに懐古的に「上ロタリンギア」とも呼ばれたその時点で既に、上ロタリンギアからもルクセンブルク伯領トリーア選帝侯領、あるいはバル伯領ヴェルダンメストゥールから成る三司教領」といった領邦分裂していた。 神聖ローマ帝国フランス王国国境中世通じて比較安定していた。1301年バルアンリ3世フランス国王フィリップ4世から封土として自身西部土地(Barrois mouvant)を受け取なければならなかった。ブルゴーニュ公シャルル1475年ロレーヌ公国遠征したが、最終的に1477年ナンシーの戦い敗死した。1552年ザクセン選帝侯モーリッツ中心とする反乱プロテスタント諸侯フランス国王アンリ2世からの支援の見返りとしてシャンボール条約に従って3つの司教領譲渡した17世紀フランス国王ロレーヌ領有欲するようになった三十年戦争により神聖ローマ皇帝権威低下する中、フランス宰相リシュリュー枢機卿1641年ロレーヌ占領強行した1648年ヴェストファーレン条約フランスロレーヌ返却余儀なくされたが、ロレーヌの東にあるアルザスにおいていくつかの地点を獲得した1670年フランスは再びロレーヌ侵略してロレーヌ公シャルル4世ヴェネツィア追いやった。シャルル4世当地ハプスブルク家神聖ローマ皇帝との強力な結びつき形成しオーストリア将軍としてフランス軍戦い、甥のシャルル5世同様に軍人としてハプスブルク家支えた1697年大同盟戦争終結時のレイスウェイク条約手放した時を除きフランス公国30年近くわたって占領したスペイン継承戦争中に首都ナンシーを含むロレーヌ幾つかは再びフランスによって占領されたが、ロレーヌ公レオポルトリュネヴィル城館にて統治続けたポーランド継承戦争後の1737年フランスハプスブルク両家の間でロレーヌフランス一部となることが同意され公国フランス国王ルイ15世義父で前ポーランド国王リトアニア大公かつ戦争中ロシアオーストリア推す国王対抗馬としてフランスから支援受けたスタニスワフ・レシチニスキ与えられた。皇帝の娘マリア・テレジア婚約していたフランツ・シュテファンにはメディチ家断絶したトスカーナ大公国代償として与えられた。フランスまた、1713年国事勅令マリア・テレジアハプスブルク家後継者であることを確約した。レシチニスキは自身死後フランス併合されることを理解した上でロレーヌ受け取った1766年2月23日にレシチニスキが死ぬとロレーヌフランスの州として吸収された。

※この「上ロタリンギア公国」の解説は、「ロレーヌ公国」の解説の一部です。
「上ロタリンギア公国」を含む「ロレーヌ公国」の記事については、「ロレーヌ公国」の概要を参照ください。

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