三人衆・松永久秀との結託及び反目とは? わかりやすく解説

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三人衆・松永久秀との結託及び反目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 15:37 UTC 版)

三好義継」の記事における「三人衆・松永久秀との結託及び反目」の解説

家督相続時、重臣松永久秀三好三人衆三好家屋台骨支えていた。本来の嫡男であった三好義興早世、およびその後安宅冬康粛清など混乱の中で、家督継承をした若年の重存は権力地盤弱かった永禄8年1565年5月1日、重存は義輝から「義」の字を賜って義重と改名義輝奏請により左京大夫任官された。 しかし、5月18日三人衆松永久通(久秀の息子)を伴い京都上洛、翌5月19日突如二条御所襲撃し義輝殺害した永禄の変)。襲撃前夜18日、義継は1万近くの手勢を引き連れて上洛したが、京都緊迫感はなく、義輝も全く三好軍を警戒していなかった。白昼堂々軍勢率いてきた三好に対して全く警戒していなかったことから、義輝殺害事件偶発的に起こったではないかという見解もある。この事件は久秀が主犯殺害事件あるかのように後世には伝わっているが、久秀はこの時京都で義継らと共にはおらず大和国におり、義輝殺害関与していない。軍勢指揮していたのは義継や三好長逸久通であり、このことから歴史学者天野忠幸は義継を「義輝殺害事件指揮者一人」とみなしている。 義輝殺害事件直後、名前を義重から義継へと改名している。天野はこの改名示唆的な改名解釈しており、「三好本家当主が、武家秩序体系において最高位君臨する足利家通字である『義』の字を『継』ぐ、と表明した」と解説、義継は足利将軍家を必要としない政治体制目指したと推論している。 変後キリスト教宣教師京都から追放した。 だが、三人衆松永久秀不仲になり、三人衆三好家旗頭として義継を擁立11月16日三人衆飯盛山押し入り義継奉行人の長世軒淳世や金山長信殺害、義継は三人衆によって飯盛山城から河内高屋城へ身を移され、義継は三人衆と共に久秀と戦うことになる。戦況三人衆側が終始有利で、やがて三人衆本国阿波から義輝従弟に当たる足利義栄呼び寄せると、三人衆篠原長房三好政権首脳陣は義栄を次の将軍にすべく尊重する一方で義継をないがしろにていったこのため、義継の側近達の間に不満が募り、義継の被官である金山信貞が、義継に三人衆や長房との手切れ並びに久秀との結託教唆し、これを聞き入れた義継は永禄10年1567年2月16日に康長と安見宗房と共に出陣した見せかけ少数被官引き連れて三人衆のもとから逃れて高屋城から脱出、堺へ赴き久秀と手を結ぶ。 『足利季世記』によると、義継は若輩故に実権三人衆・長房・三好康長らに握られており、形式だけ総大将であるものの、将軍足利義栄は義継を冷遇し三人衆・長房・康長らも義栄の所へばかり出仕するため、金山駿河守(信貞)が不満を抱いて義継に離反促したとする。また、足利季世記』は金山駿河守は義継の乳母息子伝える。また義継出奔直前出され金山駿河守宛の篠原長房書状では義継が三人衆への不満を長房に相談したことが触れられており、出奔後の南山城国人椿井政定宛の義継書状でも三人衆を「悪逆無道」とし、松永久秀の「大忠」を見放せ離反した述べている。 義継との結託により三人衆と久秀の争い若干久秀が有利になったが、戦況膠着継続し決着はつかなかった。義継は大和筒井順慶結んだ三人衆交戦10月10日東大寺大仏殿の戦い松永勢が勝利し、久秀の勢力持ち直す契機となった

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