一柳氏
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一柳氏(ひとつやなぎし)は、武家・華族だった日本の氏族。河野氏の庶流と伝える美濃国出身の氏族で、一柳直末・直盛兄弟が豊臣秀吉に仕えて大名となった。江戸時代初期には直盛の3人の子が大名となるが、そのうち2家(伊予小松藩、播磨小野藩)が大名として明治の廃藩置県まで残り、華族の子爵家に列した。
注釈
- ^ 土岐氏ともされ、一柳家の家伝では土岐頼芸[6]。
- ^ 『寛政譜』によれば、家祖の稲葉通貞(法名塩塵。一鉄の祖父)は河野通直(刑部少輔)の四男という[13]。
- ^ 旧小野藩は現米5280石(表高1万石)で現米5万石未満の旧小藩に該当[22]
- ^ 旧小松藩は現米4830石(表高1万石)で現米5万石未満の旧小藩に該当[22]
- ^ 『芸藩輯要』にはこれに相当する人物の記載はない。
- ^ 貞吉が記すところの「宗家」当主。1933年時点では樺太で農場経営をおこなっていた。
- ^ 著名人としては、天文学者の一柳寿一を一柳末晴の系統と推測する[33]。元衆議院議員の一柳仲次郎[34]や音楽家の一柳信二[34](一柳慧の父)の名も挙げているが、関係性は不明である。
- ^ 『一柳家記』によれば、「祥斎」の孫にあたる初代「一柳太郎兵衛」が大坂の陣において豊臣方で参戦、戦後は柴島村の法華寺にいた大伯父の僧侶了泉を頼り、帰農して二重新家村を開拓した。中島大水道を開削したのは2代目の太郎兵衛という[35]。国文学者の一柳安次郎(号:芳風、市岡中学校奏任教諭、元関西大学講師)はこの家の分家の出身[36]。
- ^ 一柳庄左衛門直章は天明3年(1783年)に家老となった。
出典
- ^ a b c 世界大百科事典 第2版『一柳氏』 - コトバンク
- ^ 新田完三 1984, p. 189.
- ^ 新田完三 1984, p. 335.
- ^ a b c 小田部雄次 2006, p. 335.
- ^ a b 『寛政重修諸家譜』巻第六百三、国民図書版『寛政重修諸家譜 第四輯』p.154、『新訂寛政重修諸家譜 第十』p.154。
- ^ 一柳貞吉 1933, p. 2.
- ^ “野田学区の紹介”. 名古屋市立野田小学校. 2021年9月30日閲覧。
- ^ 菊池浩之 2019, kindle版位置No.1883/5011.
- ^ 伊藤清太郎 編 1936, p. 262.
- ^ 菊池浩之 2019b, kindle版位置No.1883/5011.
- ^ “二 河野家臣団の構成”. 愛媛県史 古代Ⅱ・中世(昭和59年3月31日発行). 愛媛県生涯学習センター. 2022年9月10日閲覧。
- ^ 菊池浩之 2019a, kindle版位置No.4206/5054.
- ^ 菊池浩之 2019a, kindle版位置No.4189/5054.
- ^ a b 一柳貞吉 1933, p. 4.
- ^ 一柳貞吉 1933, p. 附録p.25.
- ^ “一柳直末(ひとつやなぎなおすえ)とその子孫~一柳庵跡(いちりゅうあんあと)・宗閑寺(そうかんじ)”. 歴史の小箱(第335号・平成28年4月1日号). 三島市郷土資料館. 2021年9月1日閲覧。
- ^ a b 一柳貞吉 1933, p. 17.
- ^ 一柳貞吉 1933, p. 18.
- ^ a b 浅見雅男 1994, p. 24.
- ^ a b 小田部雄次 2006, p. 13-14.
- ^ 新田完三 1984, p. 190.
- ^ a b 浅見雅男 1994, p. 151.
- ^ 華族大鑑刊行会 1990, p. 407.
- ^ 新田完三 1984, p. 336.
- ^ 華族大鑑刊行会 1990, p. 279.
- ^ a b 一柳貞吉 1935, p. 29.
- ^ 菊池浩之 2019b, kindle版位置No.1795/5011.
- ^ 小和田哲男 2002, Kindle版位置No.1251/2673.
- ^ a b c 一柳貞吉 1933, p. 70.
- ^ a b “大洲藩/家臣団の形成と構造”. 愛媛県史 近世 上. 愛媛県生涯学習センター. 2021年9月3日閲覧。
- ^ 一柳貞吉 1933, p. 38.
- ^ 一柳貞吉 1933, p. 69.
- ^ 一柳貞吉 1933, p. 56.
- ^ a b 一柳貞吉 1933, p. 67.
- ^ 一柳貞吉 1933, p. 58.
- ^ 一柳貞吉 1933, pp. 59–60.
- ^ 『寛政重修諸家譜』巻第五百九十三、国民図書版『寛政重修諸家譜 第四輯』p.92、『新訂寛政重修諸家譜 第十』p.92。
- ^ 『芸藩輯要: 附・藩士家系名鑑』p.129
- ^ 『寛永諸家系図伝 13』p.32
- ^ a b 『一柳家史紀要』附録2、当該ページ。
- ^ “所報 - 史料編纂 出版報告 大日本史料 第十一編之二十八”. 東京大学史料編纂所. 2021年9月3日閲覧。
- ^ “一柳家文書”. 小野市. 2021年9月3日閲覧。
- ^ 白峰旬 2021, p. 45.
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