ワクチン接種に伴う医療事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 23:59 UTC 版)
「日本におけるCOVID-19ワクチンの接種」の記事における「ワクチン接種に伴う医療事故」の解説
接種業務を直接実施する看護師や医師が不足しており、暫く看護師等業務から引退していた看護師等を呼び戻したり、歯科医師、研修医による接種も行われている。薬剤師や医学生、看護学生等による接種も検討されたが、接種も純然たる医療行為(医行為)である事などから法改正などハードルが高く厚労省は消極的姿勢である。また救急救命士や臨床検査技師による接種も検討されている。そのような背景の中、比較的扱いの容易な筋肉内注射とはいえ、針刺し事故などの過誤による医療事故が接種に伴い発生している。その他、接種者側の誤申請等を原因とするものも含め、種々の取り扱いミスにより、基準や規定を満たさない接種トラブルも発生している。 誤穿刺による医療事故接種者の指に誤って刺した後に、接種シリンジごと廃棄せずに針だけを交換して被接種者に接種、感染症のおそれ 被接種者へ使用済みの注射器セットを誤って別の被接種者に穿刺、感染症のおそれ。 使用済み注射器セットの廃棄手順の誤りにより、接種看護師の指に針刺し事故、感染症のおそれ。 取扱いミスによる誤接種など同じ人に対して3週間以内(当日や翌日など)に2回目の接種 希釈時のミスによる濃度の薄いワクチンの誤接種。金沢市での誤接種では、可能性のある297人のうち抗体検査に同意した285人から採血による抗体検査を実施、8人が再接種相当と判断された。抗体値の低い17人には後日再度の抗体検査を依頼した。一般には、体質によって新型コロナワクチンを接種しても抗体値の上昇が鈍い場合もあり得るため、誤接種人数の特定には至らないと言う。 インフルエンザワクチンを接種すべき対象者に誤接種。被接種者への新型コロナワクチン3回目の接種となった。 接種年齢に満たない11歳の児童に誤接種。また、日本脳炎ワクチンを接種すべき12歳未満の児童に誤接種。児童は翌日副反応により37.9℃の発熱をした。 接種前に冷蔵保存すべきワクチンを冷凍して使用し194人に接種。基準違反、影響は不明。
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