ローレウス世界スポーツ賞とは? わかりやすく解説

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ローレウス世界スポーツ賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/06 18:15 UTC 版)

ローレウス世界スポーツ賞The Laureus World Sports Awards)は、各年に世界のスポーツの各分野で活躍した個人及び団体を選出して称える賞。「スポーツ界のアカデミー賞」として、ダイムラーリシュモンが共同で創設した。パートナーとしてメルセデス・ベンツインターナショナル・ウォッチ・カンパニーがサポートを行っている。2018年からは三菱UFJフィナンシャル・グループがパートナーに加わった。1999年創設のローレウスは「ローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミー」「ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団」「ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード」から構成される、スポーツを通じて社会貢献活動をおこなうプロジェクトであり「スポーツの力をもって社会問題に立ち向かい、スポーツの素晴らしさを世の中に広める」ことを理念とする。

概要

現在は8つのカテゴリーで受賞者が選出され、受賞者にはカルティエのデザインによる「ローレウス像」が授与される。各年の受賞候補者は、世界中のスポーツ・ジャーナリストの投票で毎年一度選出され、候補者の中から最終的にローレウス・アカデミー会員の投票で受賞者が決定する。アカデミー会員は各競技の元著名選手で構成される。第1回は2000年に開催され5月25日にモンテカルロで授賞式が行われた。この際にはネルソン・マンデラがスピーチを行っている。授賞式は毎回盛大に行われるが、2009年は世界的な不況を受けて、派手な式は催されなかった。最多受賞はロジャー・フェデラー(テニス)で、計6回(年間最優秀男子選手賞5回・年間最優秀復帰選手賞1回)である。

日本人とローレウス

日本人では、大坂なおみが2019年に「年間最優秀成長選手賞」を、2021年に「年間最優秀女子選手賞」を受賞している。他にノミネート歴として2005年の野村忠宏、2010年の国枝慎吾、2011年の澤穂希なでしこジャパン、2018年の上地結衣、2019年の羽生結弦、2021年の桃田賢斗、2022年の国枝慎吾・堀米雄斗西矢椛・NPO法人モンキーマジックがある。

各部門

  • 年間最優秀男子選手 (Laureus World Sportsman of the Year):ローレウス世界スポーツ賞年間最優秀男子選手賞英語版
  • 年間最優秀女子選手 (Laureus World Sportswoman of the Year):ローレウス世界スポーツ賞年間最優秀女子選手賞英語版
  • 年間最優秀チーム (Laureus World Team of the Year):ローレウス世界スポーツ賞年間最優秀チーム賞英語版
  • 年間最優秀成長選手 (Laureus World Breakthrough of the Year):ローレウス世界スポーツ賞年間最優秀成長選手賞英語版
    • ※2006年までは年間最優秀新人選手 (Laureus World Newcomer of the Year)
  • 年間最優秀復帰選手 (Laureus World Comeback of the Year):ローレウス世界スポーツ賞年間最優秀復帰選手賞英語版
  • 年間最優秀障害者選手 (Laureus World Sportsperson of the Year with a Disability):ローレウス世界スポーツ賞年間最優秀障害者選手賞英語版
  • 年間最優秀Xスポーツ選手 (Laureus World Action Sportsperson of the Year):ローレウス世界スポーツ賞年間最優秀Xスポーツ選手賞英語版
  • スピリット・オブ・スポーツ賞 (Laureus Spirit of Sport Award):ローレウス世界スポーツ賞スピリット・オブ・スポーツ賞英語版
    • ※2005年に創設
  • 偉業達成賞 (Exceptional Achievement Award)
    • ※2013年に創設
  • スポーツ貢献賞 (Laureus Sport for Good Award):ローレウス世界スポーツ賞スポーツ貢献賞英語版
  • 生涯功労賞 (Laureus Lifetime Achievement Award):ローレウス世界スポーツ賞生涯功労賞英語版

歴代受賞者

年間最優秀男子選手賞

受賞者(競技種目)
2000 タイガー・ウッズ(ゴルフ)
2001
2002 ミハエル・シューマッハ(F1)
2003 ランス・アームストロング[1](ロードレース)
2004 ミハエル・シューマッハ(F1)
2005 ロジャー・フェデラー(テニス)
2006
2007
2008
2009 ウサイン・ボルト(陸上競技)
2010
2011 ラファエル・ナダル(テニス)
2012 ノバク・ジョコビッチ(テニス)
2013 ウサイン・ボルト(陸上競技)
2014 セバスチャン・ベッテル(F1)
2015 ノバク・ジョコビッチ(テニス)
2016
2017 ウサイン・ボルト(陸上競技)
2018 ロジャー・フェデラー(テニス)
2019 ノバク・ジョコビッチ(テニス)
2020 ルイス・ハミルトン(F1)
リオネル・メッシ(サッカー)
2021 ラファエル・ナダル(テニス)
2022 マックス・フェルスタッペン(F1)
2023 リオネル・メッシ(サッカー)
2024 ノバク・ジョコビッチ(テニス)

年間最優秀女子選手賞

受賞者(競技種目)
2000 マリオン・ジョーンズ[1](陸上競技)
2001 キャシー・フリーマン(陸上競技)
2002 ジェニファー・カプリアティ(テニス)
2003 セリーナ・ウィリアムズ(テニス)
2004 アニカ・ソレンスタム(ゴルフ)
2005 ケリー・ホームズ(陸上競技)
2006 ヤニツァ・コステリッチ(アルペンスキー)
2007 エレーナ・イシンバエワ(陸上競技)
2008 ジュスティーヌ・エナン(テニス)
2009 エレーナ・イシンバエワ(陸上競技)
2010 セリーナ・ウィリアムズ(テニス)
2011 リンゼイ・ボン(アルペンスキー)
2012 ビビアン・チェルイヨット(陸上競技)
2013 ジェシカ・エニス(陸上競技)
2014 メリッサ・フランクリン(競泳)
2015 ゲンゼベ・ディババ(陸上競技)
2016 セリーナ・ウィリアムズ(テニス)
2017 シモーネ・バイルズ(体操競技)
2018 セリーナ・ウィリアムズ(テニス)
2019 シモーネ・バイルズ(体操競技)
2020
2021 大坂なおみ(テニス)
2022 エレイン・トンプソン=ヘラ(陸上競技)
2023 シェリー=アン・フレーザー=プライス(陸上競技)
2024 アイタナ・ボンマティ(サッカー)

年間最優秀チーム賞

受賞チーム(競技種目)
2000 マンチェスター・ユナイテッドFC(サッカー)
2001 サッカーフランス代表(サッカー)
2002 クリケットオーストラリア代表(クリケット)
2003 サッカーブラジル代表(サッカー)
2004 ラグビーイングランド代表(ラグビー)
2005 サッカーギリシャ代表(サッカー)
2006 ルノーF1(F1)
2007 サッカーイタリア代表(サッカー)
2008 ラグビー南アフリカ代表(ラグビーユニオン)
2009 2008年北京オリンピックの中国選手団(北京五輪)
2010 ブラウンGP(F1)
2011 サッカースペイン代表(サッカー)
2012 FCバルセロナ(サッカー)
2013 ライダーカップヨーロッパ代表(ゴルフ)
2014 バイエルン・ミュンヘン(サッカー)
2015 サッカードイツ代表(サッカー)
2016 ラグビーニュージーランド代表(ラグビー)
2017 シカゴ・カブス(野球)
2018 メルセデスAMG F1(F1)
2019 サッカーフランス代表(サッカー)
2020 ラグビー南アフリカ代表(ラグビーユニオン)
2021 バイエルン・ミュンヘン(サッカー)
2022 サッカーイタリア代表(サッカー)
2023 サッカーアルゼンチン代表(サッカー)
2024 サッカースペイン女子代表(サッカー)

年間最優秀成長選手賞

※2006年までは年間最優秀新人選手

受賞者(競技種目)
2000 セルヒオ・ガルシア(ゴルフ)
2001 マラト・サフィン(テニス)
2002 ファン・パブロ・モントーヤ(F1)
2003 姚明(バスケットボール)
2004 ミシェル・ウィー(ゴルフ)
2005 劉翔(陸上競技)
2006 ラファエル・ナダル(テニス)
2007 アメリ・モレスモ(テニス)
2008 ルイス・ハミルトン(F1)
2009 レベッカ・アドリントン(競泳)
2010 ジェンソン・バトン(F1)
2011 マルティン・カイマー(ゴルフ)
2012 ローリー・マキロイ(ゴルフ)
2013 アンディ・マレー(テニス)
2014 マルク・マルケス(MotoGP)
2015 ダニエル・リカルド(F1)
2016 ジョーダン・スピース(ゴルフ)
2017 ニコ・ロズベルグ(F1)
2018 セルヒオ・ガルシア(ゴルフ)
2019 大坂なおみ(テニス)
2020 エガン・ベルナル(ロードレース)
2021 パトリック・マホームズ(アメリカンフットボール)
2022 エマ・ラドゥカヌ(テニス)
2023 カルロス・アルカラス(テニス)
2024 ジュード・ベリンガム(サッカー)

年間最優秀復帰選手賞

受賞者(競技種目)
2000 ランス・アームストロング[1](ロードレース)
2001 ジェニファー・カプリアティ(テニス)
2002 ゴラン・イワニセビッチ(テニス)
2003 ロナウド(サッカー)
2004 ヘルマン・マイヤー(アルペンスキー)
2005 アレッサンドロ・ザナルディ(WTCC)
2006 マルチナ・ヒンギス(テニス)
2007 セリーナ・ウィリアムズ(テニス)
2008 ポーラ・ラドクリフ(陸上競技)
2009 ビタリ・クリチコ(ボクシング)
2010 キム・クライシュテルス(テニス)
2011 バレンティーノ・ロッシ(MotoGP)
2012 ダレン・クラーク(ゴルフ)
2013 フェリックス・サンチェス(陸上競技)
2014 ラファエル・ナダル(テニス)
2015 スカルク・バーガー(ラグビー)
2016 ダン・カーター(ラグビー)
2017 マイケル・フェルプス(競泳)
2018 ロジャー・フェデラー(テニス)
2019 タイガー・ウッズ(ゴルフ)
2020 ソフィア・フローシュ(AutoGP)
2021 マックス・パロット英語版(スノーボード)
2022 スカイ・ブラウン(スケートボード)
2023 クリスティアン・エリクセン(サッカー)
2024 シモーネ・バイルズ(体操)

年間最優秀障害者選手賞

受賞者(競技種目)
2000 ルイーズ・ソバージュ英語版(陸上競技)
2001 ヴィニー・ロワース英語版(ヨット単独世界一周)
2002 エステル・フェルヘール(車いすテニス)
2003 マイケル・ミルトン英語版(アルペンスキー)
2004 アール・コナー英語版(陸上競技)
2005 シャンタル・プチクレール(車いす陸上競技)
2006 エレンスト・ヴァン・ダイク(車いすマラソン)
2007 マルティン・ブラクセンターラー(アルペンスキー)
2008 エステル・フェルヘール(車いすテニス)
2009 ダニエル・ディアス(競泳)
2010 ナタリー・デュトワ(競泳)
2011 ベレーナ・ベンテレ(バイアスロン/クロスカントリースキー)
2012 オスカー・ピストリウス(陸上競技)
2013 ダニエル・ディアス(競泳)
2014 マリー・ボシェ(アルペンスキー)
2015 タチアナ・マクファデン(車いすマラソン)
2016 ダニエル・ディアス(競泳)
2017 ベアトリーチェ・ビオ(車いすフェンシング)
2018 マルセル・フグ(陸上競技)
2019 ヘンリエッタ・ファルカショバ(アルペンスキー)
2020 オクサナ・マスターズ(自転車競技)
2021 該当者なし
2022 マルセル・フグ(陸上競技)
2023 カトリーヌ・デブルナー英語版(車いす陸上競技)
2024 ディーデ・デ・グロート(車いすテニス)

年間最優秀Xスポーツ選手賞

受賞者(競技種目)
2000 ショーン・パーマー英語版(スノーボード)
2001 マイク・ホーン英語版(探検家)
2002 ボブ・バーンクイスト英語版(スケートボード)
2003 ディーン・ポッター英語版(フリークライミング)
2004 レイン・ビーチリー英語版(サーフィン)
2005 エレン・マッカーサー英語版(セーリング)
2006 アンジェロ・ダリーゴ(ハンググライダー)
2007 ケリー・スレーター(サーフィン)
2008 ショーン・ホワイト(スノーボード/スケートボード)
2009 ケリー・スレーター(サーフィン)
2010 ステファニー・ギルモア英語版(サーフィン)
2011 ケリー・スレーター(サーフィン)
2012
2013 フェリックス・バウムガルトナー(スカイダイビング)
2014 ジェイミー・ベストウィック英語版(BMX)
2015 アラン・ユースタス(スカイダイビング)
2016 ヤン・フロデノ(トライアスロン)
2017 レイチェル・アサートン英語版(ダウンヒル(DHI)&フォークロス(4X))
2018 アルメル・ルクレアク英語版(セーリング)
2019 クロエ・キム(スノーボード)
2020
2021 該当者なし
2022 ベサニー・シュリーバー英語版(BMX)
2023 谷愛凌(フリースタイルスキー)
2024 アリサ・トゥルー(スケートボード)

スピリット・オブ・スポーツ賞

※2005年に創設

偉業達成賞

※2013年に創設

スポーツ貢献賞


生涯功労賞

スポーツインスピレーション

ローレウス・アカデミー会員

人数 国籍 会員名(競技種目)
13 アメリカ合衆国 マーカス・アレン(アメリカンフットボール)
マービン・ハグラー(ボクシング)
トニー・ホーク(スケートボード)
マイケル・ジョンソン(陸上競技)
ダン・マリーノ(アメリカンフットボール)
ジョン・マッケンロー(テニス)
エドウィン・モーゼス(陸上競技)
ロビー・ナッシュ(ウインドサーフィン、カイトサーフィン)
マルチナ・ナブラチロワ(テニス)
ジャック・ニクラス(ゴルフ)
モニカ・セレシュ(テニス)
ウィリー・シューメーカー※(競馬)
マーク・スピッツ(競泳)
4 イギリス セバスチャン・コー(陸上競技)
タニ・グレイ=トンプソン(車いす陸上競技)
デイリー・トンプソン(陸上競技)
スティーヴ・レッドグレーヴ(ボート)
4 オーストラリア ドーン・フレーザー(競泳)
キャシー・フリーマン(陸上競技)
スティーヴ・ウォー(クリケット)
マイケル・ドゥーハン(モーターサイクル)
3 ドイツ フランツ・ベッケンバウアー(サッカー)
ボリス・ベッカー(テニス)
カタリナ・ヴィット(フィギュアスケート)
3 南アフリカ共和国 マイク・ホーン(探検家)
ゲーリー・プレーヤー(ゴルフ)
モーン・ド・プレッシ(ラグビー)
2 イタリア ジャコモ・アゴスチーニ(モーターサイクル)
アルベルト・トンバ(アルペンスキー)
2 スペイン セベ・バレステロス※(ゴルフ)
ミゲル・インドゥライン(自転車競技)
2 ニュージーランド ピーター・ブレイク※(ヨット)
ショーン・フィッツパトリック(ラグビー)
2 イングランド イアン・ボーサム(クリケット)
ボビー・チャールトン(サッカー)
2  ルーマニア ナディア・コマネチ(体操)
イリ・ナスターゼ(テニス)
2 フランス マルセル・デサイー(サッカー)
ダビド・ドゥイエ(柔道)
1  ウクライナ セルゲイ・ブブカ(陸上競技)
1 中国 トウ亞萍(卓球)
1 インド カピル・デヴ(クリケット)
1 ブラジル エマーソン・フィッティパルディ(モーターレース)
1  フィンランド ミカ・ハッキネン(モーターレース)
1  ケニア キプチョゲ・ケイノ(陸上競技)
1  オーストリア フランツ・クラマー(アルペンスキー)
1 モロッコ ナワル・エル・ムータワキル(陸上競技)
1 ロシア アレクセイ・ネモフ(体操)
1 アルゼンチン ヒューゴ・ポルタ(ラグビー)
1 アンティグア・バーブーダ ヴィヴ・リチャーズ(クリケット)

※故人

脚注

  1. ^ a b c ドーピングの発覚により剥奪。

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