ロシアにおける言論の自由規制への抗議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 06:48 UTC 版)
「MDNA Tour」の記事における「ロシアにおける言論の自由規制への抗議」の解説
ロシアのモスクワとサンクトペテルブルクでは大規模な反発が発生した。ロシアのフェミニスト・パンクバンドのプッシー・ライオット逮捕に関して自身の考えを尋ねられたマドンナは「検閲には反対の立場です。私はキャリアを通じて表現の自由や言論の自由を推してきた。彼女らに起きていることは不公平であり、7年間もの投獄という悲劇が起こりえないことを願っています。芸術は時に政治的で、また社会で何が起きているかを伝える歴史の証人でもあります。私からすると芸術家と政治家は分けがたいものがあると感じます。」と反応した。モスクワ公演にてマドンナはバンドへのサポートを表明するスピーチを行い、「…私の夢、私の望みは、世界の誰もが人としての尊厳を保ちながら自分の考えを発言できる権利を持つことです。物事には多面性があることは承知ですし、教会や政府に礼を欠くつもりはありませんが、彼女達、ナジェージダ、エカチェリーナ、マリアの果敢な行動には胸を打たれました。彼女達はこの行動に対する仕打ちをいま受けています。私は彼女達の自由のために祈ります。」と述べた。マドンナの発言はメディアに好意的に受け入れられ、オノ・ヨーコやポール・マッカートニー、ピーター・ガブリエルをはじめとしたアーティストからも賛同の声が上がった。ロシア副首相のドミトリー・ロゴージンはマドンナの行動についてツイッターにて「歳を経た売春婦上がりの人間は、人にモラルを説教しがちだ。特に世界ツアーをしている時にはね。」と酷評した。続くサンクトペテルブルク公演では、テロリストの脅迫が行われ、アメリカ大使館はコンサート参加者への警告を出した。マドンナの広報担当者の Liz Rosenberg は、コンサートは予定通りに行われる事とロシア当局による警備体制も強化する旨を告知した。
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