リンク4とは? わかりやすく解説

リンク4 (TADIL-C)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 14:31 UTC 版)

戦術データ・リンク」の記事における「リンク4 (TADIL-C)」の解説

リンク4 (TADIL-C)は、NATOおよびアメリカ海軍において、航空機要撃管制着艦誘導用いられるデータ・リンクである。リンク 4には、リンク 4Aとリンク 4C2種があり、いずれもUHF帯使用して通信速度は5,000 bpsである。1950年代末より使用されており、古く単純な技術使用していることから、伝送速度遅く電子攻撃に弱いという弱点を持つが、運用比較的容易であり、データリンク黎明期支えた重要な規格である。なお、リンク 4はSTANAG 5504として規格化されていた。 リンク 4Aは、艦船航空機、あるいは航空機間の音声通信代替用に設計されたもので、自動着艦や、航空機要撃管制などに用いられ最大100機までを管制できる。時分割多重化されており、艦船から航空機への管制メッセージV-シリーズ; 14ミリ秒)、航空機から艦船への応答メッセージR-シリーズ; 18ミリ秒)、試験メッセージ3形式のメッセージ使用している。14+18ミリ秒タイミングとなっており、14ミリ秒管制メッセージ70タイム・スロット各々0.2ミリ秒)に分かれていて、そのうち56個でデータ伝送し、残り6.8ミリ秒のうち最大4.8ミリ秒管制応答時の伝送遅延吸収するために用いられる一方、リンク 4Cは、リンク 4A補完して、戦闘機間で使用されるデータ・リンクである。F-14にのみ搭載され、ひとつのリンク 4Cネットワークには、最大で4機までが参加できるが、リンク 4Aとリンク 4C同時に使用することはできない。 リンク 4はかなり古い規格であり、将来的にはリンク 16 (TADIL-J)によって代替される計画であったが、2009年現在にいたるまで運用され続けている。

※この「リンク4 (TADIL-C)」の解説は、「戦術データ・リンク」の解説の一部です。
「リンク4 (TADIL-C)」を含む「戦術データ・リンク」の記事については、「戦術データ・リンク」の概要を参照ください。

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