【ラファール】(らふぁーる)
Rafale(フランス語で「疾風、突風」の意味).
1980年代、ユーロファイター計画から離脱したフランスのダッソー社が開発した、双発のマルチロールファイター。
技術立証機のラファールAは1986年に、試作機は1991年に初飛行し、現在、単座・艦上型のラファールM、単座・制空型のラファールC、複座・攻撃型のラファールBの開発が進められている。
一つの機体をベースとして、従来フランス空海軍が使ってきたF-8、シュペル・エタンダール、ミラージュ2000、ジャギュアなどが担って来た任務を一手に引き継ぐことを指向している。
中翼のクロースカップルドデルタを採用した小型の機体に、フライバイワイヤーなど新技術を多数盛り込まれている。
胴体下や主翼に合計14箇所のハードポイントを持ち、MICA、マジック2、R-530、アパッシュ、各種爆弾など最大3,500kgまでの兵装を搭載可能で、さまざまな任務に対応できる。
現在、その柔軟性と(米国機と比較しての)安価さで各国に売込み中で、日本の航空自衛隊でも、アメリカ製のF-4EJ及び国産のF-2に代わる「第4次FX(次期戦闘機導入計画)」の候補として上げられていたが、もし本機を導入した場合、(製造元のダッソー社は「簡単な改修でAMRAAMや他の米国製装備を搭載できる」としているが)その後、相当の長期間にわたってフランスの規格を使用しなければならないことが問題となっていた。
結局、第4次FXにはアメリカ製のF-35が採用されることとなったため「日の丸ラファール」は幻と終わった。
スペックデータ
乗員 | 1名(単座型)/2名(複座型) |
全長 | 15.27m |
全高 | 5.34m |
全幅 | 10.80m(主翼端AAM含む) |
翼面積 | 45.7㎡ |
空虚重量 | 9,850kg |
最大離陸重量 | 24,500kg |
最大兵装搭載量 | 9,500kg |
エンジン | GE F404ターボファン×2基(ラファールA) SNECMA M88-2ターボファン(推力48.7kN/72.9kN(A/B使用時))×2基 |
最大速度 | マッハ1.8 |
海面上昇率 | 18,290m/min |
実用上昇限度 | 16,765m |
荷重制限 | +9G/-3.2G |
戦闘行動半径 | 570nm(低高度侵攻ミッション時) 950nm(長距離空対空ミッション時) |
固定武装 | DEFA791B 30mm機関砲×1門 |
搭載兵装 | 翼下6ヶ所(3ヶ所ずつ)および胴体下2ヶ所のハードポイントに最大3,500kgまでの兵装搭載可能 マジック、MICA EM/IR、AS30L、ASMP、ASN、SCALP-EG、アパッシュ・スタンドオフディスペンサー 、GBU-12「ペイヴェイII」レーザー誘導爆弾、増槽等 |
バリエーション
Weblioに収録されているすべての辞書からラファールを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- ラファールのページへのリンク