ヨグソミネバリとは? わかりやすく解説

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よぐそ‐みねばり【夜×糞峰×榛】

読み方:よぐそみねばり

カバノキ科落葉高木山地自生樹皮黒みがかった赤土色ではがれやすく、冬緑油(とうりょくゆ)に似た匂いがし、卵形で縁にぎざぎざがある。5月ごろ、尾状の雄花穂と、上向き雌花穂とをつけ、果穂は楕円形。材は堅く器具家具材とし、古くは弓や板木利用された。あずさ。みずめ。おおばみねばり。《 春》


夜糞峰榛

読み方:ヨグソミネバリ(yogusominebari)

カバノキ科落葉高木


ミズメ

別名:ヨグソミネバリ


本州岩手県以南四国九州分布してます。この種はカンバのなかでは南方系で、関西より西でも目にすることがあります。この樹種特徴となっているのは、樹皮サロメチールによく似た芳香があることです。このことに気づくと、樹皮サクラのそれによく似ているととあわせて、簡単にほかから区別することが出来ますカンバの類は、取引上よくサクラ呼ばれることがありますが、この種の丸太ミズメザクラ名付けられることが多いです。勿論サクラの類とは関係がありません。

木材
心材と辺材色の差ははっきりとしています。前者は紅褐色で、後者黄白色です。心材の色は、マカンバ比較する赤みが濃いといえます木理通直で、肌目はやや精です。気乾比重は0.60-0.72(平均値)-0.84で、重硬な木材です。マカンバ特徴である製品になったときの安定性、さらに、材質均一性などを、同じようにもっています。切削などの加工性はよく、仕上がりがよいことで知られています。木材保存性低く辺材ヒラタキクイムシの害を受けることがあります

用途
マカンバと同じ用途用いられますが、木がより小さいために生産される丸太直径小さいことが多いです。最も一般的な用途家具使われることです。とくに洋家具あるいは洋風内装用の材料として貴重なものとなってます。


夜糞峰榛

読み方:ヨグソミネバリ(yogusominebari)

アズサ別称
カバノキ科落葉高木

学名 Betula grossa var.ulmifolia


ミズメ

(ヨグソミネバリ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/09 18:03 UTC 版)

ミズメ
分類クロンキスト体系
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : マンサク亜綱 Hamamelidae
: ブナ目 Fagales
: カバノキ科 Betulaceae
: カバノキ属 Betula
: ミズメ B. grossa
学名
Betula grossa Siebold et Zucc. (1846)[1]
シノニム
  • Betula ulmifolia Siebold & Zucc.[2]
和名
ミズメ、ヨグソミネバリ、アズサ、アズサカンバ[1]
英名
Japanese Cherry Birch

ミズメ(水芽[3]・水目[3]学名: Betula grossa)は、カバノキ科カバノキ属落葉高木ヨグソミネバリ(夜糞峰榛)[3]アズサ(梓)[1]とも呼ばれる。アズサの訛りでハヅサハンサともいう[4]。樹皮や材観がサクラに似ていることから、ミズメザクラ(水目桜)とも呼ばれる。

本州岩手県以南から九州にかけて分布し、山地に生える[3]樹皮は暗灰色でサクラ類の樹皮に似た印象で、若い枝は短枝がよく出る[3]

サリチル酸メチルを多く含み、枝を折ると独特のにおいがするのが特徴である[3]。花期は4月[3]冬芽は卵形で、4枚の芽鱗に包まれており、やや樹脂をかぶる[3]。枝の先には仮頂芽がつき、側芽は枝に互生する[3]。雄花序の冬芽だけが裸芽で、枝の上部に数個つく[3]。葉痕は半円形で、維管束痕が3個つく[3]

なお「梓(し)」は中国では本来この種を指す漢字ではなく、ノウゼンカズラ科キササゲのことである。

ミズメの葉

用途

昔は湿布薬として使われていた。

古くは国内木材の中から最も高い弾力性を生かし梓弓を作るときに使用されていた[4]。上記のサリチル酸メチル由来芳香もあり魔除けの意味もある。

脚注

  1. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Betula grossa Siebold et Zucc. ミズメ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年3月27日閲覧。
  2. ^ POWO (2019). "Plants of the World Online. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:295101-1 Retrieved 20 November 2020."
  3. ^ a b c d e f g h i j k 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 133
  4. ^ a b 牧野, 富太郎よぐそみねばり; みづめ」『牧野日本植物圖鑑』北隆館、1940年、664・665頁http://www.hokuryukan-ns.co.jp/makino/index.php?no1=P664 

参考文献

  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、133頁。ISBN 978-4-416-61438-9 


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