ユニテリアン思想と友愛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:19 UTC 版)
歴史的にはユニテリアン信仰が原点である[何の?]。日本人で最初のユニテリアンは1851年にアメリカ合衆国から帰国したジョン万次郎であるが、ユニテリアン主義が日本で初めて紹介されたのは、1886年に『郵便報知新聞』紙上で矢野龍渓により連載された「周遊雑記」であり、翌1887年には、アメリカからユニテリアン宣教師アーサー・M・ナップ(Arthur May Knapp)が訪日した。ユニテリアン主義は当初、日本で発展するかに見えたが、日本人のキリスト教への抵抗、ユニテリアン内部の人間関係などの理由で、期待していたようには発展しなかった。 ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。fraternity 言語としての「友愛」は、英語に翻訳すると fraternity (フラタニティ)等であるが、英語の fraternity 自体はユニテリアンに先んじて12世紀頃から使われていた。ユニテリアンの鈴木文治は、1912年の明治天皇崩御後に友愛会を設立した。鈴木は、英国で設立されていた「フレンドリー・ソサエティー(Friendly society)」に倣い、自ら立ち上げた労働組合の名称に「友愛」を冠している。鈴木の友愛会はロシア語で Братство であり、英語で表現すると fraternity にあたる。20世紀半ばに、"fraternal organization" であるフリーメイソンの会員としても知られる鳩山一郎元首相が英語の fraternity を「友愛」(yūai)と翻訳して翻訳書『自由と人生』を1952年に出版した。友愛団体フリーメイソンの鳩山は友愛の思想とともに「友愛」という言葉自体の普及に努めた。 英語の sorority (ソロリティ)は女性の友愛であるが、主に女性の社交クラブ Sorority (ソロリティ)を指す用語である。Sorority のクラブと対になる Fraternity (フラタニティ)のクラブは、男性の場合と、女性・男性両方が含まれる場合とがある。 社会主義時代のユーゴスラビアの基本理念「兄弟愛と統一」(セルビア・クロアチア語: Bratstvo i jedinstvo)の「兄弟愛」にあたる bratstvo (キリル文字化: братство)は、英語の fraternity にあたる。 友愛結婚という日本語は、英語からの翻訳であるが、その英語は companionate marriage である。
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