プロ選手の資格を得るには
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 15:02 UTC 版)
「日本ゴルフツアー機構」の記事における「プロ選手の資格を得るには」の解説
1998年までは日本プロゴルフ協会(JPGA)のプロテストに合格しないとツアー競技の正式メンバー(「トーナメント・プレイヤー」)とはなれなかった(当機構が誕生した1999年以後も「JPGA認定ツアープロテスト」として現存している)。 1999年以降はクオリファイングトーナメント(以下「QT」)といわれる予選会に出場し一定の成績を挙げればJPGAのプロ資格がなくても事実上のプロ選手として出場できる権利が与えられる。ここでは2020年以降の実施方法について記すことにする。参加者は事前の申し込み(前年のセカンドQT出場者、過去のQT参加者や各種ゴルフ競技団体の推薦者などに資格あり)をしてから、8月下旬から10月上旬にかけてのファーストQT(1次予選:4ラウンド72ホールズ)からスタート。これは全国各地で開催され、各会場につき80~100人程度が出場し上位35~40人(出場選手総数によって勝ち抜き者数が異なる)がセカンドQT(2次予選)に進む。 セカンドQTはファーストQTの勝ち抜き選手に加え、前年のサードQT(3次予選)出場者や直近5年間のツアー競技優勝者、賞金シードを1年以上保有したことがある選手、その他オーストラリア、南アフリカ、アジアの各ツアーで賞金ランキング上位に入っている選手(ファイナルQTシード保有者は除く)で出場意思のある者など総数450人程度、1会場あたり80~90人程度が出場する。10月下旬~11月中旬に4ラウンド72ホールズで競技を行い、上位35~40人(選出方法は前述と同じ)がサードQTに進出する。 サードQTはセカンドQTの勝ち抜き選手、本年度のJGTOツアーメンバー(前年度のファイナルQT出場者)、ABEMAツアー賞金ランキング30位以内の選手、日本プロゴルフ協会のプロテストで最終成績1位の選手、日本アマチュアゴルフ選手権の優勝者、日本学生ゴルフ選手権の優勝者、日本オープンゴルフ選手権のローアマチュア(アマ部門の優勝者)、その他海外ツアーの賞金ランキングで上位に入っており出場の意思がある選手など総数260人程度、1会場あたり85~90人程度が出場する。11月末~12月初旬に4ラウンド72ホールズで行われ、上位25~30人(選出方法は前述と同じ)がファイナルQTの出場資格を獲得できる。 サードQT・セカンドQTの出場者及びファーストQT各会場の最終成績で出場総人数の上位90%タイの者にJGTOツアープレーヤーの資格が与えられる。 ファイナルQTはサードQTの勝ち抜き選手に、本年度の賞金ランキングによるシードから脱落した選手(シード落ち)を加えた90人~100人程度が出場し、12月上旬に4ラウンド72ホールズで争う。ファイナルQTの出場者にはJGTOツアーメンバーの資格が与えられ、最終順位に応じて第1回リランキングまでの出場順位が決まる。第1回リランキング以降はリランキングまでにツアー大会で獲得した賞金に応じて出場順位が決まる。 2019年以前の実施方法参加者は事前の申し込み(過去のQT参加者や各種ゴルフ競技団体の推薦者などに資格あり)をしてから、7月から8月にかけてのファーストQT(1次予選:3ラウンド54ホールズ)からスタート。これは全国各地で開催され、各会場につき100人程度出場し上位選手(出場選手総数によって勝ち抜き者数が異なる)がセカンドQT(2次予選)に進む。 セカンドQTはファーストQTの勝ち抜き選手に加え過去のサードQT(3次予選)までの出場者、海外のプロツアーで活躍する選手で日本ツアーの出場資格を持っていない選手など総数1400人程度、1会場あたり110人程度が出場し9~10月に4ラウンド72ホールズで競技を行い上位選手(選出方法は前述と同じ)がサードQTに進出する。この時点で合格した選手には最大5試合の主催推薦枠出場権利が与えられる。 サードQTはセカンドQTの勝ち抜き選手、前年度のファイナルQT(最終予選)出場者、直近5年間のツアー競技優勝者、賞金シードを1年以上保有したことがある選手、その他オーストラリア、南アフリカ、アジアの各ツアーで賞金ランキング上位に入っている選手(ファイナルQTシード保有者は除く)で出場意思のある者、チャレンジツアーの前年度賞金上位者で当該年度の前半戦シード(いわゆるリランキング)の上位選手ら総数600人程度、1会場あたり100人程度が出場する。 サードQTもセカンドと同じく4ラウンド72ホールズで、成績上位選手(選出方法は前述と同じ)がファイナルQTの出場資格を獲得できる。 ファイナルQTはサードQTの勝ち抜き選手、本年度の賞金ランキングによるシードから脱落した選手(シード落ち)、AbemaTVツアー(チャレンジトーナメント)の上位選手の中から1年間シード獲得者以外の翌年度の前半戦シード(リランキング)を得ている選手、その他海外ツアーの賞金ランキングで上位に入っており出場の意思がある選手など200人前後が出場し予選4ラウンド、決勝2ラウンドの6ラウンド108ホールズで争う。 予選は4ラウンド72ホールズで行い、上位90位タイまでの選手が決勝にコマを進める。 決勝は2ラウンド36ホールズ。その順位に応じて第1回リランキングまでの出場順位が決まる。 例外として、アマチュアのままツアーで優勝すれば、プロ宣言を行うとQT免除となる(例:石川遼、松山英樹)。
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