プロ選手の受け入れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 20:26 UTC 版)
「バスケットボール男子アメリカ合衆国代表」の記事における「プロ選手の受け入れ」の解説
1980年代の国際オリンピック委員会は、フアン・アントニオ・サマランチ会長指導のもと、財政再建とオリンピックの規模拡大を進めていた。広告関係やロゴの使用、テレビ放映権などで収入基盤を充実させていく中、サマランチ会長は「世界最高水準の選手がオリンピックに参加すべき」という発言をするようになった。 この発言は、プロを排除してきた従来のアマチュア主義が見直され、プロ選手の参加を認めることを意味した。またさらなるオリンピック人気の向上と増収に貢献することも期待された。 国際オリンピック委員会の方針転換を受け、国際バスケットボール連盟 (FIBA) は1989年にプロ選手が国際的なバスケットボール大会に出場することを認めた。この決定により、1992年のバルセロナオリンピックからプロ選手がオリンピックに出場できることになった。 ソウル五輪で敗れたアメリカとしては、プロが参加すれば勝てるはずだという思いがあり、オリンピック委員会の新方針とFIBAの決定は渡りに舟の機会となった。一方NBAとしても、リーグの擁する最高水準の選手がオリンピックに出場することはリーグの知名度向上に貢献するというメリットがあった。
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