プラモデル部門
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 15:15 UTC 版)
プラモデルの分野では、超時空シリーズなど、キャラクター模型メーカーとして愛好者に広く認知されているが、他社製の金型を使用した再生産品を中心に飛行機、艦船、自動車、鉄道車両、扇風機などのスケールモデルも多数発売している。 有井製作所時代は世間の流行に合わせてキットを開発する傾向が強く、駄菓子屋的感覚で製品の質よりもタイムリーさを狙った物が多かった。1980年代のガンプラブーム時には、セル画やオリジナルストーリーブック(ミニサイズの漫画)が付属した『ザ★アニメージ』シリーズ、1984年頃にCMなどで話題になったエリマキトカゲやラッコといった動物、1990年の湾岸戦争直後のパトリオット・スカッドミサイルのシリーズなどをリリースしていた。1987年にフジテレビのバラエティ番組『笑っていいとも』や『オレたちひょうきん族』の番組中で流行った吉永小百合の歌・『奈良の春日野』を元にした、尻からプラスチック玉のフンを出すマンガチックな鹿の模型「鹿のフン」を発売。当時多くのメーカーがキャラクターモデルの販売不振によるダメージを残しており、バンダイ以外でキャラクターモデルやオリジナルモデルを新規開発するメーカーは珍しく、アリイが流行に敏感でフットワークの軽いメーカーだったことを示す典型的な製品である。 現在の製品はLS、オオタキなどかつて倒産・廃業したメーカーから購入した金型を再利用し、自社製品として発売したものが主である。代表的なシリーズとして、旧LSの1/32オーナーズクラブやワールドフェイマス1/144ジェットファイターシリーズがある。ジェットファイターシリーズ等一部の製品については公式サイトでも紹介されており、商品展開が確認できる。鉄道模型とは異なり、社名変更後もパッケージのメーカーロゴは「アリイ」のままで販売されていたが、2006年頃から順次「マイクロエース」に変えられている。 2013年からは、前年に倒産した河合商会の「風物詩シリーズ」と「箱庭シリーズ」を引き継ぎ、自社ブランドでの販売を開始した。 2021年、60周年記念製品として、一部パーツを新規造形のもと「新橋駅前 C11 292」を発売した。
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