ブルターニュの象徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 14:43 UTC 版)
現代的なブルターニュの旗は、1923年にデザインされた。ブルトン語で白黒を意味するGwenn ha Duと呼ばれており、アーミン(エルミーヌ)のスポットが11(数は変わることがある)、そして9本の縞模様からなる。黒い縞はブルトン語が話される歴史的な司教区を表し、白い縞はガロ語が話される司教区を象徴している。旗は、従来のアーミンの平易な規格が、貴族的で王党派すぎるとみなされて変更させられた。これはアメリカ合衆国の旗とイギリスのレッド・エンサインに触発されていた。1920年代から旗は非常に人気を集め、数多くの機関で掲げられた。アーミンの旗とは別に、ブルターニュの歴史的なバナーには白地に黒十字が描かれたKroaz Duがあり、コーンウォールのシンボルであるセント・パイランの旗とは逆である。 ブルターニュの紋章であるエルミーヌ・プランは、1316年にブルターニュ公ジャン3世によって採用された。エルミーヌはずっと以前よりブルターニュで用いられてきた。その起源の手がかりはない。それはおそらく、フランスのフルール・ド・リスとの類似性から代々の公爵たちに選ばれたのだろう。エルミーヌ、またはオコジョは、14世紀後半にブルターニュ公ジャン4世の紋章の動物となった。紋章のエルミーヌは後で、教会や城を含む数多くの場所に登場するようになった。庶民の伝承によると、アンヌ・ド・ブルターニュが自らの宮廷を引き連れ狩猟に出かけたとき、汚い湿原を横切るよりも死を選ぶという白いオコジョを見つけた。このエピソードは、女公アンヌのモットー"Potius mori quam foedari"(不名誉よりも死を)にインスピレーションを与えたとされる。このモットーは後にブルトン連隊、第二次世界大戦中の地元レジスタンスや文化運動で再度利用された。 公式ではないものの、『我が父祖の地』(Bro Gozh ma Zadoù)がブルターニュの国歌とされている。これはウェールズ国歌の音楽を再活用したもので、詩は19世紀後半に書かれた。 一般的なブルターニュの象徴には、ケルトの三脚巴、メンヒル、ドルメン、ガレットのような地元料理、そして頭飾りのビグダン、伝統的な丸い帽子、漁師、黄色いレインコートが含まれる。BZHとは、ブレイス("Breizh"、ブルターニュのブルトン語名)の一般的な略字である。そして住民はしばしば自分の車のナンバープレートにBZHのステッカーを貼る(フランスの法律ではプレートにステッカーを貼るのは違反である)。 .bzhは、ブルトン文化および言語用に提案されたインターネットのトップレベルドメインである。
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